大都会を鳥瞰している
おびただしい人間たちが蠢いている
ここは小さな国家らしい
凝視すると格差社会なのだろうか、何かで二分されている
貧富・男女・年齢・民族・宗教・職業…違う
この国の中には、あちこちにスペースがある
安全地帯と言う名のSNSのスペース
そのセーフティスペースでは、目を輝かせた人々が
楽しそうに様々なデバイスを持って発信受信している
Twitter Facebook Vine Instagram Tumble Mixi Twitcasting etc
手にしたデバイスは違ってもみんなに共通するのは自信に満ちた表情だ
生きているんだ、活き活きと
自分を見失っていない
自分であり続けている
SNSは神が創った人間の最後の安全地帯なのだ
美しい緑につつまれたセーフティゾーン
その外側、もう一方の世界は悲惨なことになっている
「人間関係なんて誰かのひとことで簡単にくずれるものさ」
などと、馬鹿げた達観をした人々が自分を見失っている
自分自身であり続けることをやめた人々が
自分だけの人生を誰かに奪われている
そうやって自分自身であることを諦めた人間は凶暴になる
隠れていた暴力の本能を剥きだす
闘いが起こる テロが 戦争が…
安全地帯の人々は、SNSで自分を発信している
そして他者の自由な映像やコメントを受け留め、返す
だから自分の思考や動作を客観的に受け止めることができるのだ
本来、神の声とは・・・
家族・友人・仲間・大衆など身の回りの見えざる意志なのだ
神の声を聞こうよ…見ようよ…
(マスコミは、特に若者を対象として、SNS社会の是非を問うている。
が、本当に時代を見据え、本質をついているか疑問に想う。
ボクはへたな大人…この表現面白いね…よりSNSに真剣に向かう子供の方が
数段優れていると思うことがしばしばある)