十六夜の月明かりに、一本の竹炭を見つめている
太い孟宗竹をそのまま焼き上げた竹炭
その漆黒の円筒は月光に染まり、ひと仕切り輝く
美しい
神々しきエロスさえ香り立つようだ
用の美…
将に日本人の感性の極みだ
日常の道具の中に美を求める
道具に神を宿し、大切にする
日本人の伝統文化であり芸術だ
ボクはシュールな欧米の絵画や
カリカチュアされた人物像なども嫌いではない
が、そこに芸術性は感じない
ものみな全てに神が宿る言う日本人の感性
だから道具を含め創造物は美しいと思う
芸術性すら感じる
しかし、西欧人は人間こそが万物の霊長と断言し
人間のみが創造と言う行為をする
それこそが芸術であるとする
西欧人の傲慢な意識だ
その意識でアートを模索するからシュールに走り
デフォルメされたカリカチュアにのめり込む
この文化の感性の違いや宗教観を否定はしないが
ボクは日本の伝統であり歴史である
用の美の感性を世界の人々に知らしめたいと思うのだ
(寝ている間に、最近考えていたことのロジックが組み上がったよ。
忘れないうちに、それをこうして書いて見たがなかなかまとまっているじゃん。
日本人の用の美は炭にさえ芸術性を宿すことができる感性なのだ。日本人で良かった)