キーンと凍てついた冬の夜空
南天にその存在感を鼓舞するように輝く狩人 オリオン座
左下に瞬くのは神々の王ゼウスの化身 おうし座
そして優しいまなざしのふたご座
冬の星座は美しく冷たい
ボクは、星座たちから目を逸らし
弱い月明かりの中を歩いている
誰も居ない独歩の旅路
流離・流浪・放浪…
どれでもない、さすらいの旅
月に照らされた自分の影が旅の道連れ
自らが決めた険しい道
例えそれがケモノ道であっても構わない
愛はさすらいを好むもの…
永い人生で一番沢山存在し
一番茫洋として掴めなかった愛の存在
凍ったしずくが頬に冷たい
誰にも見せることがなかった男の涙
自分が泣いていることに気がつかないほど
冬の星座はキリリとしたナイフのように輝いてやがる。
(なんだか干支を6回も積み重ねると、冬の星座を見つめる感情も違うもんだね。
現実には星座などどうでもいいんだけれど、夢の中ではきちっと見てる。
どちらの自分が本当の自分なのかなぁ…
ボクの最後の遊行の旅路は愛を求めるのだろう)