チリチリ肌を刺す寒風
初冬の武蔵野の雑木林
常緑樹は濃い緑の葉をまとい
得意そうに気高そうに立っている
落葉樹は枯れ枝を風にしならせて紅の葉をつかんでいる
その葉も一枚、また一枚と枝から別れて宙に飛び去る
毎年繰り返えす雑木林の残酷な冬景色
常緑樹と落葉樹…
この大自然の不条理
あちらこちらの森や林で不条理の連鎖は続く
もし言葉数の少ないジャーナリストやマスコミ人なら、そう綴るだろう
大自然の不条理と…
あたかもテロと空爆を、不条理の連鎖と書きなぐるように…
テロと空爆を報道しながら、テロばかり非難する
空爆で子供や女性や弱者が犠牲になっていないが如くに…
そのほうが不条理ではないのだろうか
不条理とは、常識に反していることと辞書にある
常識は権力者の思惑で、幾通りにも変化するが…
常に片一方ばかりが笑い。もう一方が泣く報道姿勢は疑問だ
また一枚、枯れ枝から葉っぱが宙に飛んだ
でも、良く見るとその落ち葉は風の中で舞っている
北風に乗り、軽快なステップでダンスをしているようだ
落ち葉は生きているんだ
楽しんでいるんだ
唄っているんだ
弱者を簡単に切り捨てるのはやめよう
(この時代、弱者を落ち葉のように扱っていないだろうか?
枝と言う世の中から外れたら終わりと…でも良く見ると弱者にはポテンシャルなエネルギーがなくなった訳ではない。いやむしろ、蓄積され凝縮されたパワーがあるんだ。
反骨と言う…落ち葉を憐みの目で見るのはよそう。)