河村シゲルの夢か現か日記

夢は自分自身で創る芸術作品、脚本・演出・セット・キャスティングなど全て1人で担当してます。「無意識の思考を意識に伝えようとしているのが夢」だと、あのフロイトが言っています。ボクは最近、夢を毎日見ています。だからもう一人の自分探しの旅のつもりで夢日記を書き続けることにしました。

勝ち負けではない勝負もあるさ

まるで弓の矢のように鋭く 

寝床の中に冷たく蒼い月光が射しこんで来て

あたりは霜の降りた草むらの如く

真っ白に光っている

まるで李白の詩にある「静夜思」の情景だ

ならばボクもそれを真似て

窓を開け放ち、遠くの山々を眺望し

コウベを垂れて故郷を想う

この浮世は夢か現か分からないままに過ぎてきた

「そっちへは行くな」

「それはやめておけ」

「我慢しろ」

「手をだすな」

ボクの中には、いつも引きとめるボクがいて

ボクの中には、いつもそれを無視するボクがいる

そして散々に失敗をしてきた

だけれども、今さら人生の再生ボタンを押す気はない

ボクにはコケツマロビツの人生が似合う

ハッピーエンドは求めない

予定調和もいらない

勝ち負けではない勝負もあるさ

ただ今日に遊び、明日の風を楽しみたい

ボクは、その辺の石コロだけれど

生ある限り、動き回る石コロだ

石も転がっていりゃ苔も生えない

月光はいつの間にやら雲間に隠れていた

ああ。人生は面白きかな

(冬の夜なのか、年末だからか、メランコリーな気分になるのは…。再生がこの時代のキーワードだそうだけれど、人生には再生はない。戻しても同じ失敗をまたやらかすのが人間なんだ。心理学でも精神医学でもない。それは歴史が証明している。)