河村シゲルの夢か現か日記

夢は自分自身で創る芸術作品、脚本・演出・セット・キャスティングなど全て1人で担当してます。「無意識の思考を意識に伝えようとしているのが夢」だと、あのフロイトが言っています。ボクは最近、夢を毎日見ています。だからもう一人の自分探しの旅のつもりで夢日記を書き続けることにしました。

ボクの中にいる 愛の痴人

中途半端な恋物語には飽きた

憧れたエロティシズムに溺れたい

身体の上を眩い光が万華鏡のように飛び交う

エロスの愛の深淵を

小説空間に凝縮したい

遠のく追憶の日々

聖女をこの手で女に仕立て上げ

凄艶なる美をそなえた麗しの女に

悪魔的な意志を振りかざす女に

男の暴力を持ってしても手に負えない女に

それはポール・デルヴォーの「青い椅子」に横たわる女

ヴィンセット・ゴッホの「横たわる裸婦」の女

ハンス・ベルメルの「モラルについての小論」の女

自分が溺れきり、それを文学に昇華させた

谷崎潤一郎の「痴人の愛」のナオミ

マイフェアレディの原作である「ピグマリオン」

バーナード・ショーの描く女

少女の如く純真な女性を

自分好みに育て創りあげる

紫式部の「源氏物語」

源氏が幼い紫の上を養育し、やがて妻とする

しかし、予想外な美を得た女に

男はひれ伏すのだ

まるで痴人のように…

美女を育て、ひれ伏す愛

魅せられる女にひれ伏す愛

凄艶なる女の足下にひれ伏す男

痴人の愛

ボクの中にも、愛の痴人はいるのだろうか

(今、物語を書いているのだけれど、どうもしっくりこなくて

書き直す日々が続く。アブノーマルに憧れてはいないが痴人の愛には危険な心地よさを感じる。書いてみるかな)