寒い 寒い 寒いよ
寒の雨にとけて、消え入るように歩くのは…
風流には程遠いけれど
風雅の顔を造って装う
世界は何でできているか考えながら…
力ずく、弱者いじめ、独裁者ごっこ…
この三つで全てが語れる小さな世界
すれ違う女は毛皮のマリーに似てたな
表面はウソだらけ
でも中はホントの女
なんだか寺山修司タッチだなと独りでうけてる
何だ…この音は…
濁り水が足下を流れてるんだ
泥と油の入り混じったヨコハマっぽい川
濁り水さえ流れながら澄んでいく
人間はなぜ、ますます濁る
ボクの道はいつも前だけにある
だから真っ直ぐに進もう
独りで真っ直ぐ歩き続けることは淋しい
やってみれば分かる
しばしばの煩悩の胸騒ぎ
エロスのスイーツな誘惑
今日も又、人混みに放浪している
あらゆる矛盾を身にまとって…
(なんだか、独りごとを言いながら大都会の中を歩き続けている。
周囲は書き割りのセットみたいだったな。歩いている人々も芝居の役者のようにウソだらけの顔つきだ。でも、この世界をもうしばらく歩いて行こう。)