河村シゲルの夢か現か日記

夢は自分自身で創る芸術作品、脚本・演出・セット・キャスティングなど全て1人で担当してます。「無意識の思考を意識に伝えようとしているのが夢」だと、あのフロイトが言っています。ボクは最近、夢を毎日見ています。だからもう一人の自分探しの旅のつもりで夢日記を書き続けることにしました。

我が人生のカタルシス…

冬の陽は、気忙しく天空を横切って

山稜に傾く小さな刹那にも

未練を残さず西に落ちて行く

昨日もそうだった

落ちる間際にたなびく雲を

一瞬だけ淡い茜色に染めぬいて

それこそ太陽神の、この世へのカタルシス

浄化なのだろう

今、人々の気持ちは

上げ潮の川のゴミのように

あっちこっちに引っかかって流されている

それがこの、一瞬の夕焼けに

心の中のゴミが解放され

気持ちが浄化されるのだ

人はなぜ、悲しい時に

せつなく苦しい悲劇を見たがるのだろう

悲劇を見ることにより

自分の心の中に鬱積している

同じ種類の感情や

情緒を解放する為なのだ

カタルシスなのだ

大陸の偉人のように

仁、と言う家に住み

礼、と言う正しい人間に立ち

義、と言う天下の大道を歩み

志、と言う心を持って生きる

これで我が人生は、大丈夫と

腹を括っても尚

我が人生のカタルシスは

時に必要なのだと悟った

窓の外には、腰をかけて座れそうな

青く冷たい三日月が傾いている

(いかなる誘惑にも心乱さず、いかなる武力を持ってしてもその志は曲がらない、せめてその程度の男・大丈夫にならなくちゃと、夢うつつで覚悟を決めてから目覚めた朝だった。)