河村シゲルの夢か現か日記

夢は自分自身で創る芸術作品、脚本・演出・セット・キャスティングなど全て1人で担当してます。「無意識の思考を意識に伝えようとしているのが夢」だと、あのフロイトが言っています。ボクは最近、夢を毎日見ています。だからもう一人の自分探しの旅のつもりで夢日記を書き続けることにしました。

男にレッテルはいらない

「確かにやくざの看板は外しましたが、

男の看板まで外した訳ではありません。

そんな舐めた口を利いてもらっちゃぁ困ります」

ダークなコンチのスーツをばしっと決めた、その男

黒ぶちの眼鏡の奥に光る三白眼

大抵の人間は、これですくみ上がる

その男が、小さな頬笑みで見つめている

昭和のやくざ 安藤組組長 安藤昇さん

もっとも安藤組は、当時のマスコミがつけた名前で

正確には東興行

安藤昇さんは組長ではなく社長だった

意地 情け 魂…渡世の掟を大切にしていた

信条として、自らに課した掟だった

男として大嫌いなものは、卑屈…

卑しい精神は許さなかった

一刻の傍観は百刻の後悔

自分を鍛えるのは、また自分と信じた

男はレッテルではない

レッテルはいらない

肩書き 地位 立場

全て取り払った後に男の精魂は試される

安藤昇さんは、男の戦いにも厳格な掟を自らに課した

掟に外れて敵を倒しても、男の誇りにはならない

やがて彼はヤクザから足を洗い

映画界のトップスターにまで昇り詰めた

まるで、その名前のように…

(今日、東京の青山で安藤昇さんの「お別れ会」がある。沢山の映画監督や俳優仲間が集まるだろう。しかし、マスコミ報道は多分されない。馬鹿な政治家のレッテル保存会見のほうが重要だと、馬鹿なマスコミは判断するだろう(笑))