読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

河村シゲルの夢か現か日記

夢は自分自身で創る芸術作品、脚本・演出・セット・キャスティングなど全て1人で担当してます。「無意識の思考を意識に伝えようとしているのが夢」だと、あのフロイトが言っています。ボクは最近、夢を毎日見ています。だからもう一人の自分探しの旅のつもりで夢日記を書き続けることにしました。

半端な賢人より知的野獣がいい

「かつては、もし俺の記憶が確かならば

俺の生活は宴であった」

細雪が舞い散る露天の湯だまりに

どっかと浸かる野武士の風貌を持つ男

長髪を後ろ結に束ね、双眸は豹の如く光る

その湯けむりの中で、男はつぶやいたのだ

「ある夜、俺は美を膝の上に座らせた」

なんと言う散文詩的な繊細さ

この野武士の男は誰だろう

「俺は、正義に対して武装した」

この言葉は知っている

誰の言葉だったかな

そうだ、アルチュール・ランボウ

フランスの詩人、ランボウの「地獄の季節」だ

野武士がつぶやくランボウの散文詩

マイクロスコープの繊細さ

ベスビオス火山のエナジー

微動だにしない傲岸不遜

「あらゆる喜びを絞殺するために、猛獣のように

情け容赦もなく踊り上がったのだ」

ランボウはいつしか、詩人の魂を投げ捨て

アフリカ大陸を漂泊した

時空の旅へ出たのだ

怖いほど不気味に輝き

人間の原型を、悪という形で表現した男

ボクはまだ、その真髄を理解できなくても

感じることは出来る

半端な賢人より知的野獣がいい

ふと、湯だまりを透かして見る

あの野武士はすでに居なかった

湯けむりが、温かそうに蠢いている

(ランボウの詩は小林秀雄さんの訳がいい。人間の原型は悪…

怖いほど不気味に光る言葉の素晴らしさ…言葉を最終兵器にした知的野獣…

ボクが究極に求める姿なのだ。)