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河村シゲルの夢か現か日記

夢は自分自身で創る芸術作品、脚本・演出・セット・キャスティングなど全て1人で担当してます。「無意識の思考を意識に伝えようとしているのが夢」だと、あのフロイトが言っています。ボクは最近、夢を毎日見ています。だからもう一人の自分探しの旅のつもりで夢日記を書き続けることにしました。

あなたの燃える手で 私を…

虚ろな心に目がふたつあいている

こんなよい月をひとりで見てねる

孤高の俳人 尾崎放哉の句が浮かんでくる

男のたたずまいである

冷気を滴らせた木枯らしが頬に痛い夜

男はなぜに女を想う

心に腕を突っ込んで魂を

鷲づかみしてもわからないだろう

男のたぎる情念は自身でも語れないのだ

虚ろな心に目がふたつあいているだけなのだ

男が心から愛する女は傾城の妖麗

あの玄宗皇帝が傾国の美女 楊貴妃と交わした愛情物語

二人の愛の悲劇が浮かんでくる

「長恨歌」 白居易の叙事詩

愛し合う人間の感傷を

これほどのすばらしい言葉にした物語を他に知らない

天にあっては 願わくは 比翼の鳥とならん

地にあっては 願わくは 連理の枝とならん

天 地はやがてつきても

私たちの愛はつきることはない

これが二人が交わした愛の言葉

比翼の鳥ってのは

オスとメスの羽の先がくっついて、並んで飛ぶのだ

連理の枝ってのは

二本の幹から出た枝がくっついて、一本になることだ

一国の皇帝と傾国の美女さえ、ここまで言っている

いわんや、ボクはどんな言葉をこしらえようか

物書きには、おもしろいテーマだな

そんな訳で、うつろな心に目がふたつあいている…のだ

(窓の外を見ていたらなぜか、長恨歌の一節が浮かんでは消えていった。さすがに白髪三千丈の国は表現が豊かだ。最近の日本語は言葉までちじこまって面白くないね)