河村シゲルの夢か現か日記

夢は自分自身で創る芸術作品、脚本・演出・セット・キャスティングなど全て1人で担当してます。「無意識の思考を意識に伝えようとしているのが夢」だと、あのフロイトが言っています。ボクは最近、夢を毎日見ています。だからもう一人の自分探しの旅のつもりで夢日記を書き続けることにしました。

熱き色彩へのオマージュ

洋上から見る島の山肌は、あかく染まっている

赤ではない、紅でもない、朱でもない

それはイタリアのパッション

ヴェスヴィオ火山の大噴火で失われた街

ポンペーイを覆い尽くした燃える溶岩流

その征服された大地の色こそポンペーイレッド

島の山肌は、すべてポンペーイレッド

島人の営みもポンペーイレッドの中にある

とてもうらやましい燃える色彩へのオマージュ

時代の影ばかり徘徊するボクの色彩は…ふと思う

クリエイティブな感性に明るさは無用と…

粋がっては見ても、時代は進む

ボクはボク自身のレッドを求める

赤…パッション…椿…侍の死…

なんだか血の匂いがする

紅…唐紅い…紅葉…水くくる流れ・・

黒ずむ血潮の幻影ばかり

朱…瑞々しい切り株…生きている…溢れる活力…

ボクは朱色に心が奪われる

血肉の色…エロティシズム…狂気への予兆…魂の深淵…

漆黒の大海原にチロチロと燃える漁火にも似て

朱の炎に生命が集まり、情念のマグマが生れる

エナジーの源流

一瞬、目の前がすべて朱色に染まったのは

ドーンパープルの東空に

神々しい太陽が現れた刹那だった

熱き色彩へのオマージュ

(夢の中に色彩が在るか否かはどうでもいい。それは感覚で感じるものだからだ。

感じたものを区別するのは個人的感性と価値観だろう。様々なレッドを楽しんだ一夜…なんと素晴らしき時の流れの一瞬…)