河村シゲルの夢か現か日記

夢は自分自身で創る芸術作品、脚本・演出・セット・キャスティングなど全て1人で担当してます。「無意識の思考を意識に伝えようとしているのが夢」だと、あのフロイトが言っています。ボクは最近、夢を毎日見ています。だからもう一人の自分探しの旅のつもりで夢日記を書き続けることにしました。

可愛い女 その名は…

可愛い女 その名はオーレンカ

物静かで、気立てが優しく、情け深い娘

柔らかそうなバラ色の頬

真っ白な首筋にポツリとひとつの黒いホクロ

疑いの心を持たないあどけない微笑み

そんなオーレンカに、誰もが言う

「可愛い女だ」

しかし、彼女は男には不幸だった

最初の夫にも、再婚した夫にも死に別れてしまった

やがて巡り合い、深く愛し合ったドクターとも

燃える手を引き裂かれることになった

運命は過酷だった

彼女はまた一人ぼっちになった

あの、可愛い女 オーレンカ

彼女が欲しかったのは、自分の全身全霊を

理性のありったけを

魂しいのありったけを

力ずくでもワシ掴んでくれる男だった

自分に思想を、生きる術を与えてくれる愛だった

可愛い女 オーレンカは待ち続けた

そしてついに、あのドクターと再会した

しかし、運命は又もや過酷だった

オーレンカが愛したのはドクターの息子だった

いつか読んだことのある、こんなストーリーが浮かんだ

チェーホフの短編小説 「可愛い女」だ

あの時、ボクには可愛い女は複雑な存在だったけれど

今は、なんだか愛おしい女を感じる

(可愛い女って、男にとっては年齢によって変わってくるものだね。

単なるビジュアルや感性の好みだけだったこともあるけれど、歳を重ねるとチェーホフの可愛い女 オーレンカのようなひとに魂を奪われる)