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河村シゲルの夢か現か日記

夢は自分自身で創る芸術作品、脚本・演出・セット・キャスティングなど全て1人で担当してます。「無意識の思考を意識に伝えようとしているのが夢」だと、あのフロイトが言っています。ボクは最近、夢を毎日見ています。だからもう一人の自分探しの旅のつもりで夢日記を書き続けることにしました。

遠い昔の懐かしい匂い♪

戦争が終わって2年余りの春
横浜かのえ台の家の庭に
沈丁花の香りが流れ
ボクの手をひきながら
おばあちゃんが歩いている
疲れたそぶりをすると、すぐ抱いてくれた
それが嬉しくてボクは
何回も疲れた振りをした
おばあちゃんは笹舟作りの名人だった
庭に生い茂る笹藪の中から葉っぱをちぎり
目の前で舟を作ってくれた
ボクはシワだらけの指にうっとりだった
笹舟を大きな貝殻の池に浮かべて遊んだ
そんな時、おばあちゃんは傍らで
笹笛を吹いていた
♪春は名のみの風の寒さよ
そのメロディだけはボクに染み付いている
庭から見える横浜の町は
鮮やかに遠くまで見える
伊勢佐木町の横の飛行場
港から本牧の町並み
野毛山も緑がいっぱいだ
いつでも沈丁花の香りはボクを
素敵な時代に引き戻してくれる
時代は過ぎ去っても、巡り来る春
花も蝶も鳥も春を告げてくれる
ボクの72回目の素晴らしき
この春
(お彼岸なのかなぁ、この季節になると、
大好きだったおばあちゃんに逢える。沈丁花の香りは、遠い昔の懐かしい匂いなのだ)