河村シゲルの夢か現か日記

夢は自分自身で創る芸術作品、脚本・演出・セット・キャスティングなど全て1人で担当してます。「無意識の思考を意識に伝えようとしているのが夢」だと、あのフロイトが言っています。ボクは最近、夢を毎日見ています。だからもう一人の自分探しの旅のつもりで夢日記を書き続けることにしました。

この社会は「人形の家」

ああ すべてがむなしい…

なんだか女性たちのため息が聞こえてくる

そういうことじゃないの…

そんな問題じゃないのよ

女性たちの呟きが聞こえてくるようだ

 

人形の家がある

美しいノラは前途ある弁護士を夫に持つ幸せな妻だった

ノラは以前、病気の夫の為に

療養費を内緒で高利貸から借りていた

そして返済の不手際から、脅迫を受けていた

苦しむノラは夫の愛を信じていたが

それを知った夫は激しくノラを責めた

ノラは結局自分は夫にとって、人形に過ぎなかったと悟る

ノラは夫と子供たちを捨てて家を出た

敢然と胸を張って広い社会へ出ていった

そこでノラは様々な経験を重ねる

そして、ある時、夫の前でこう言った

「私はまず、何よりもあなたと同じ人間です。

いいえ、人間になろうとしていると言ったほうがいいですね。

世間はきっと、あなたの方が正しいと言うでしょう。

ジャーナリストもそんなことを言うでしょう。

でも、世間の声や本の文言など構いません。

私はひとりで考えて、独りで行動します。」

これは将に美しい妻ノラの人間宣言なのだ。

今、この社会のあちこちで、女性たちの人間宣言が聞こえる

格差の是正だとか、女性の活躍社会だとか

政治家たちが国会で居眠りしながら、これ見よがしに言っても

多くの女性たちは信じていないだろう

人間を軽視し続けた社会と政治…

その当事者たちは読むがいい

ヘンリー・イプセンの「人形の家」をね

(人間性に目覚めて、封建的な家庭に反逆する女性ノラ。

百数十年前のノルウエイを舞台にした小説「人形の家」は

そのまま現代社会に問題提起をしているようだ。つまり

人間の考えなんて、まるで進歩がないということだ。)