いにしえの人々が一番安らぐのは家の生活
だから、家の対義語は旅なのです
現代では旅の方が安らぐ人もいるけれど
古代、旅に出るのは、辛い行為であり
大きな決意が必要でした
日本人は農耕民族だったので、皆で群がって生活しました
そのむらがる集団が『むら・村』です
しかし、防人などに選ばれてしまうと
地獄のような旅に行かなければならない
辛く悲しいものを旅と言いましたが
その旅の語源は未だにわかってはいません
歴史学や言語学なんて、その程度のもの
英語でもトラベルtravelはトラブルtrouble
が語源なんです
ところで旅のことを、草枕と言います
ボクはこの草枕が大好きです
人生のフィナーレは草枕がいい
この草枕の対義語は、たまくらです
手枕のことです
手をお互いに、さし交えるので
たまくらは共寝の相手が必要です
最も安らいで眠れるのが、たまくら
ところで、岩の枕もあります
いにしえの男は高い山の岩を枕に死ぬことを考えていた
岩を枕とは死ぬ時のことだったのです
手枕たまくら
草枕
岩枕
ボクはまだ、たまくらがいいかなぁ(笑)
(腕枕は一人寝です。自分の腕を畳んで枕にします。もうひとつ、至極のひざ枕ってのも、かつてはあったけど、現代では男にとって夢のまた夢だよね(笑))