河村シゲルの夢か現か日記

夢は自分自身で創る芸術作品、脚本・演出・セット・キャスティングなど全て1人で担当してます。「無意識の思考を意識に伝えようとしているのが夢」だと、あのフロイトが言っています。ボクは最近、夢を毎日見ています。だからもう一人の自分探しの旅のつもりで夢日記を書き続けることにしました。

人間に条件があるとすればだが、それは・・・

それは誰の目にも虹色の閃光に見えた
最新のコレクションを集めたランウェイ
そう見紛うほどの華があったが
そこは紫煙にまみれた、汗臭い
ボクシングのリング上であった
マフィアの端くれが札束を握りしめ
唾を飛ばして叫んでいる
なんと言うステップワーク
ボクサーよりもダンサーのそれだ
俺は世界チャンプになるんだ
俺に勝てる奴などいない
例え相手が国家でもな
お前はスリーラウンドで倒す
お前はファーストラウンドでKOだな
俺が負けるわけがない
なぜなら俺は俺だからさ
カシアス・クレイ
ホラ吹きクレイと呼ばれた男は
激烈な格闘家の階段を駆け巡り
あっという間に世界チャンプになった
蝶のように舞い
蜂のように相手を刺した
ヘビーな野獣どもは誰も
カシアス・クレイに翻弄された
そう、もて遊ばれた
天辺に立った彼はベトナム戦争に反対した
罪のない人々を殺す戦争は戦いではない
だから、兵役を拒否した
世界チャンプのタイトルを剥奪された
彼は五輪の金メダルを川に投げ捨てた
笑いながら消えた
しかし、彼はアフリカで蘇った
モハメド・アリとなって
再び世界チャンプに返り咲いてみせた
アリは言った
他人の望む人間になる必要はない
人間に生きる条件があるとすれば
それは・・・
自分の望む人間になることだ
俺は俺の望む人間になっただけさ

(カシアス・クレイのボクシングが大好きだった。マジソンスクエアガーデンのリングに立つ彼が大好きだった。ボクが今でもサンドバッグを叩くのは、そんな想いがあるからなんだ)