河村シゲルの夢か現か日記

夢は自分自身で創る芸術作品、脚本・演出・セット・キャスティングなど全て1人で担当してます。「無意識の思考を意識に伝えようとしているのが夢」だと、あのフロイトが言っています。ボクは最近、夢を毎日見ています。だからもう一人の自分探しの旅のつもりで夢日記を書き続けることにしました。

ある生涯・・ささやかな真実

夢と希望を抱えた世間知らずの乙女
彼女と初めてあったのは
本当に何気ない偶然で
彼女の人懐こい柔らかな瞳が
ボクの心に入り込んだ来た
まるで運命の光線のように
生活のなかで見つける様々な小さな幻滅も
ささやかな真実の裏切りも
彼女の生涯には
人生に対する悲観主義的なプロットは
存在しなかった
泉のように優しさを湛える大きな瞳は
陶製のオランダ人形のブルー
形の良い鼻筋
微笑みを忘れない唇からはいつも
無邪気な笑い声
小さな顔をくしゃくしゃにして
ボクの胸に飛びついてきた
ボクの彼女の『女の一生』は
文学座の森本薫の戯曲ではなく
モーパッサンの小説のように
いつまでもいつまでも
世間知らずの乙女のままだった
ボクの大好きだった愛犬なみ
今日は彼女の三回目の命日だ
(古い暦を眺めながら時を過ごす。ボクは食堂の壁に止めてある暦の前に椅子を引き寄せ、夜までじっと見つめているだろう。長く生きていると切なく感じる、そんなシーンかな。モーパッサンのジャンヌのように。)