河村シゲルの夢か現か日記

夢は自分自身で創る芸術作品、脚本・演出・セット・キャスティングなど全て1人で担当してます。「無意識の思考を意識に伝えようとしているのが夢」だと、あのフロイトが言っています。ボクは最近、夢を毎日見ています。だからもう一人の自分探しの旅のつもりで夢日記を書き続けることにしました。

里山河海に水の声を聴く

夏の鋭利な早い朝
稲がゴクンゴクンと水を飲み
穂の先が天を指して伸びていく
風さわやかに里山の田んぼの水が
自分の役目を果たしたように
さらさら小川に流れ込む
入り江に映える黄金の夕陽
小さく細やかな潮騒のつぶやき
今夜も闇夜の海のひとり歌
夜光虫の音符の煌めき
月光が波に千々に砕けて
天然のプロジェクションマッピング
ほろ酔いの魂には
お誂えの良い月夜
朧の瀬音の畔には
苫屋の灯りが暖かい
そこでは老婆が夜もすがら
夜なべ仕事の網の糸
結んで繋いで織り込んで
楽しく夜風とひとあそび
男は月夜に舟を漕ぎ
小さな里をあとにして
自分の居場所を探すのか
ギーコギーコと櫓が軋む
(何のコンテもないままに、思い付いた一行をたださらさらと書いてみた。空白の頭のなかに夏の一日が通りすぎていった。)