また、誰かに追われている。
大平原、山岳地帯を逃亡するが身の危険はあまり感じていない。
追ってくるのはロックのバンド連中のようだ。
山の谷間、隠れるところが少なく、山肌のコブも小さい。
隠れるかどうか、ちいさなコブの前で、ボクは逡巡している。
シーンが変わった。
そこはシドニー国際空港だ。
やたらにだだっ広くて、搭乗ゲートが分からない。
その時だ、一機の航空機が飛行場の脇にあるロンドンブリッジのような、大きな関門橋に激突して突き刺さったのである。
機体と橋が一体となって崩れ落ちていく。
しかも、周りの景色は突然の雪景色になった。
壮絶な眺めである。
数人の人々の中に黒人の少女がいた。
彼女と目が合って見つめ合うも、言葉はなく無言のままだ。
航空カウンターへ行って、この事故の中で、飛べる飛行機はどれかと尋ねる。
係り員の男は知らないと言う。
ここにいてあの事故を知らないとは怠慢すぎると、ボクは怒りだしてオフィスへ怒鳴りこむ。
親切な係り員の若い女性が、別の飛行場へ案内してくれると言うのだ。
そこは青森の下北半島の向こう側だと言う。
ついでにその飛行場を観光用に撮影してほしいと言いだした。
ボクは、それはマネージャーに言ってほしいと告げた。
(ボク以外は欧米人なのに、なぜか会話が成り立っていたのが不思議、ボクの英語はめちゃめちゃブロークンだから)