河村シゲルの夢か現か日記

夢は自分自身で創る芸術作品、脚本・演出・セット・キャスティングなど全て1人で担当してます。「無意識の思考を意識に伝えようとしているのが夢」だと、あのフロイトが言っています。ボクは最近、夢を毎日見ています。だからもう一人の自分探しの旅のつもりで夢日記を書き続けることにしました。

2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

カンヌの海岸に居たのは…

どこかで見た砂浜 絹のような繊細な砂目 地中海の真珠と形容されるカンヌの海岸だ ボクはまだ、行ったことはないが 何度も映像で見ているから分かるのだ ここは絶対に南フランスのカンヌだ その証拠に野球の選手が居るではないか 巨人の星 星飛雄馬が… そう…

教育とは信頼が支配する領域

時々、パラパラとページをめくってみたくなる本 福田恒存の「人間・この劇的なもの」 さすがに評論家であり、更に劇作家だけあって 彼のロジックは的を得ておもしろい 特に教育問題などを語る時は 思わず、そうそうと相槌を鳴らしてしまうのだ 福田恒存は言…

桜は死を想う花

風誘う 花よりもなお 我はまた 春の名残を 如何にとやせん 春の桜樹を見ると浅野内匠頭長矩を想う 満開の桜花の下で、命との決別を見つめていた 春になると、人々は桜の下に集うが 決して桜の樹は楽しいだけではない ボクは何処かの少数民族が唄うこの歌が好…

翼を広げた美しいニーナ

美しく自由なカモメのニーナ 強い信念に萌えて飛び立つ女性 今の時代に、ボクはニーナのような人によく出会う カモメのニーナは沢山いる 時代の大きな転換期に人々は戸惑う 幻滅と挫折の狭間で迷いもする 今の時代が将にそうなんだ 特に若者たちの胸は何事に…

人生の四季は巡る

フォーシーズンス ヤマトビトのボクは人生を四季に見立てるのが好きだ 青春 朱夏 白秋 幻冬 時に春 ああ 花咲く美しき春よ 春がまた来た 野山が詩を覚えた子供のように唄う 母なる大地は冬の長い悲しみを振り払い 朗らかに微笑む 蕾ひらく妙なる紅き唇 心に…

心中の賊は私心…

超高層ビルの周りをクラシックなセスナ機が飛んでいる ボクはそれを更に高い位置から俯瞰で見ている コックピットを見ると、息子が操縦しているのだ 突然、カットが変わった ヨットレースにボクがエントリーしている ところがボクの服装が派手すぎて失格だと…

花のつぼみの萌える時

花のつぼみの萌える時 我が胸も 愛の想いに萌え出でぬ ハイネの抒情詩が草原から流れてくるような春 花も虫も鳥も獣も人間も みんな想いは恋模様 生きることは恋すること これこそが、この地球と言うすみかに集う 生きものたちの本望なのだ 人間たちは、恋を…

そろそろ後進国になろうよ

春の灯をのせて屋形船が浮かぶ海 世界中で地球の限られた資源を奪い合っている現実から 逃避したような世界 あの東京湾の屋形船と 地中海の難民船の間にある径庭 ボクたちは一体 どのような眼差しで、ニュースな映像を見ればいいのか テレビは相も変わらずに…

怒りをこめて振り返れ

その男はまるでマシンガンのように 世間に疑問と侮辱を叩きつける その男 ジミー・オズボーン すでに確立された社会に、疎外された青年だ 心の怒りをぶつけようがない しかし、その怒りの矛先を爆発させる力はない 行動には移し得ないのだ 「俺達の世代の人…

この社会は「人形の家」

ああ すべてがむなしい… なんだか女性たちのため息が聞こえてくる そういうことじゃないの… そんな問題じゃないのよ 女性たちの呟きが聞こえてくるようだ 人形の家がある 美しいノラは前途ある弁護士を夫に持つ幸せな妻だった ノラは以前、病気の夫の為に 療…

平気と言う生き方

くれないの 二尺伸びたる バラの芽の 針やわらかな 春雨のふる正岡子規 ボクの大好きな歌人だ 彼は俳人としても素晴らしい山吹も 菜の花も咲く 小庭かな柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺 この句は、あまりにも有名だけど それに関連する、この句は知られていな…

ピアニシモと言う生き方

それは竹久夢二の絵の少女と言うより 伊東深水のもの深げな婦人だ 今、ボクの前に佇む人 銀杏返しの髪に 黒繻子の半襟 背筋を伸ばした立て膝から 匂う如くなふくらはぎの白さ 長い睫毛をそっと伏せて 薄い唇を頑なに結んでいる 仁侠映画のワンシーンのような…

戯れの恋は

ああ、すべては空しい 昨日、貴女の唇から受けた生命は ボクの心にしみわたり 永遠に消えることはない 貴女はボクのものだ と、言い残して青年は死んだ ピストル自殺 青年の名はヴェルテル 彼のようにナィーブな愛をもつ若者は 今はいないだろうなぁ この物…

一番大事なことは偶然だ

初夏の湖畔に、肉感的な美しい浴衣の女 手にした団扇 湖畔の夕凪に首筋が小さな汗で光る 黒田清輝の描く女にはなぜかエロスの匂いがする 明治の西洋画家 黒田清輝は若くして政治家を志すも叶わず パリに学び、絵画で国を変えようとした 智 感 情を作風のコン…

人生は背反の連続だ

背反は科学文明社会の宿命だ 組織や集団の中にある違和感 これも背反という意識のせめぎあい 背反は男にも女にもあることだ 最近の男は40過ぎると、自分の習慣と結婚してしまうようだ 男が本当に好きなものは、危険と遊び 最上の男は独身者の中に居るが 最高…

人生は全て物語りだ

人は、ものを語るから分かるんだ 人生の物語りは精神的な生命体になる そのはやきこと風の如く しずかなること林の如く しんりゃくすること火の如く うごかざること山の如し 風林火山 甲州の風雲児 武田信玄の旗印 戦国の山野を駆け回った、勇猛果敢な武将 …

活発にうごめく妄想

放埒の悲しみ しどけなき恐怖 春先の長閑な光もささず ボクを罵り笑う地の底の声 妄想の胸元に火薬を詰め込み 大海原に向かって炸裂させる ジェイムズ・ジョイスのユリシーズの如く 模倣されない凛とした文体のように 心たじろがず、屹然とそびえ立とう 恐ろ…

愛情は甘いほど美しい

少年が大人の女の人を ジーっと見つめる瞬間がある 室生犀星が言った 愛情は甘いほど美しい 坂口安吾は言った 女と言う動物が何を考えているか、これは 利巧な人間には分からんよ 友人の壇一雄が応えた 太宰治が心中しましたよね 死んだから葬式には行きませ…

遠い昔の懐かしい匂い♪

戦争が終わって2年余りの春 横浜かのえ台の家の庭に 沈丁花の香りが流れ ボクの手をひきながら おばあちゃんが歩いている 疲れたそぶりをすると、すぐ抱いてくれた それが嬉しくてボクは 何回も疲れた振りをした おばあちゃんは笹舟作りの名人だった 庭に生…

可愛い女 その名は…

可愛い女 その名はオーレンカ 物静かで、気立てが優しく、情け深い娘 柔らかそうなバラ色の頬 真っ白な首筋にポツリとひとつの黒いホクロ 疑いの心を持たないあどけない微笑み そんなオーレンカに、誰もが言う 「可愛い女だ」 しかし、彼女は男には不幸だっ…

もう5年 まだ5年 3・11の前の日に

都会の春の大空に、二羽のカラスが舞っている どんな鳥だって、想像力より高く飛ぶことはできない 人間の空想力は科学をも凌駕する もう5年 まだ5年 みちのくに吹く春の風は冷たいだろうな 帰れない 帰らない 揺れ続ける心の声が街の谷にも流れてくる 愛は人…

今、必要なのは異端児

弥生の夜空を照らす満月に、縄文の人々を想う 朽ち果てる木々 風の音もなき森 飛び交う蜜蜂 縄文の乙女たちが舞う 羽二重の肌のぬくもり その時である ボクの甘い幻想に飛び込んで来た男… 「この国には、公正で中立的な馬鹿が多すぎる!」 共和党候補のドナ…

川端康成の自死の意味を…

とある瞬間…いや一瞬と言っていい ボクは知った 川端康成の自死の意味を… 夕闇の空気に沁み入るような、細かな雨は 洋上の潮路の果てまで続いているのか… 何気ない、日常の中のクライシス 危険な美意識は滅びるか さもなくば変幻する 男と言う奴は、幾つにな…

人生の陰影を見つめて…

記憶の海にふと黄泉帰る小さな出来事 人それぞれに、隠れた物語りと涙がある 人生の陰影を深々と見つめて 遠い昔の懐かしい匂い 男と女 父と子… 人それぞれの愛憎と喜びと悲しみ… 華麗なものを映して淡く 時に軽く また重く 毒を含みながら迫る 人はみな、様…

拝啓 アインシュタイン様

ご無沙汰しました 数学と物理学のずば抜けた才能 でも、博士は学校では秀才ではなかった むしろユーモアと豊かな感受性の人でした 博士が100年前に発表した一般相対性理論 この言葉は子供のボクでも知っていました アインシュタインと言えば相対性理論 だけ…

500回 反骨より反逆が好き

空気を読み合う嫌な時代だ 隠された未来を、故意に呼び出す 素敵な言葉が欲しい 燃える言葉を綴って、この嫌な時代を 遠い過去にしてしまいたい 胸に綿のような柔らかな雲が去来した 煙るように降る細かな雨 ようやく冬が通り過ぎた 窓からウグイスの下手な…

普通じゃない生きかたでいいんだよ

この浮き世に、自分の居を構えるか はたまた、自分造りの旅に出るか… 我が気色迷うところである 男なら一図一徹、突っ走るのが是という 考え方もあるが、こんな時に得て 優柔不断の芽が春の野のように萌えるのである サクセスの向こうに悲劇が見えるから モ…

裸の王様が今日も行く…

大きな木の上で男が叫んでいる 天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず 最近はこの言葉より、一万円札の肖像で有名だけど(笑) 福沢諭吉せんせーだ 人間はすべて平等で、身分の上下、貧富、家柄、職業などで 差別されるべきではない…と伝えられている し…

時代は清少納言を求めている

春は曙ったって、おすもうさんではない 清少納言という女性について想いを馳せている 「枕草子」を何度か読んだけれど, 彼女は江戸っ子のように歯切れのよい人だ 好きなものは好き 嫌いなものは嫌いと… なんでも自分の考えで押し切る強さもある 全ての価値…