河村シゲルの夢か現か日記

夢は自分自身で創る芸術作品、脚本・演出・セット・キャスティングなど全て1人で担当してます。「無意識の思考を意識に伝えようとしているのが夢」だと、あのフロイトが言っています。ボクは最近、夢を毎日見ています。だからもう一人の自分探しの旅のつもりで夢日記を書き続けることにしました。

2015-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ここではない何処かに、行きたい女性たち…

小さく光る黒い小石ばかりの河原に辿り着いた 黒い小石は、ボクが子供の頃、海で集めた宝物だった ホゥっと息を吹きかけると、ビッシリと濡れる 黒い小石のあぶら石… それが無数にある河原に、あの少女がいた ボクの前に、しばしば現れる少女… 頬に涙の形の…

タバコを見つけた少女の頬には…

真夏の鵠沼海岸… ボクは砂浜で仲良し仲間とマージャンをしている 高校生のボクらは湘南エドワーズと言う波乗りのグループだ 「だれかモク持ってねぇ?」 オケがつぶやく 「ねー」 ヨコが適当に応える 「シケモクならあんよ」 トキワがボクに半分吸ったタバコ…

ボクにひそむエロスの本能…

どうやら周りの空気感で山手線の車中だろう 前に座る女性が化粧をしている 完全に自己陶酔して他者の目を気にもかけていない それでいい ボクは自分の世界に入り込み、化粧をしている女性を見るのが好きだ 自己陶酔している彼女にはエロスを感じる その女性…

怖きもの…汝の名は「人の心なり」

羽田空港のレストラン スタッフの小夏がプレートのランチを食いながら 「プロデューサー、どちらの便にします?」 どちらの? 「加害者行きと被害者行きがありますが…」 ボクは加害者行きを選んだ 飛行機はぐんぐん高度を上げ雲海に突入した 窓の外は、得体…

涙とは無関係のシルバーグレイな空間…

最終ラウンドのゴングが冷酷に響いた ボクは赤コーナーのチャンピオンを見つめる 勝てる そう確信した 奴にはもはや3分間リングに立ち続けるスタミナがない あるのは、ボクを打ち倒すであろう、ただ一発の必殺右ストレート これをダッキングで交わして、す…

まな板に ゆたりと鯉の 昼寝かな・・・扇風

蒼い月明かりに光る浜辺 多勢の友たちと遊び興じた砂浜 嬌声・音楽・風の音… 今は誰もいない海 人の世は蝉の抜け殻…うつせみ… ひとりで生れ来て、独りで終わる… それでいい… 「まな板に ゆたりと鯉の 昼寝かな」 大好きな俳句のひとつが浮かぶ 関東でその名…

遠ざかる風景の限りないディスタンス…

久しぶりに車を走らせている カーラジオからはジョージ・マハリスのルート66が… ボクはサンルーフをフルにオープンする 車に積んでいたモノが車外に飛び出していく ゴルフクラブ アブ・ガルシアのリール なかでろくたろうのクラシックギター ブランドバッグ…

ジャックナイフ…あの日の物語

いつものように家の前の砂浜で夕焼け空を見ている 江の島の西浜から少女がひとり 波打ち際を歩いて来る ダークブルーのタイトなツーピース 今年の不良少女の流行り服だ 彼女がボクの前まで来た 目が合う 紅い夕焼けに彼女の瞳は涙で輝いていた その時だった …

はるか雲海の上を音もなく流れる気流にのって…

ボーイング機は一気に雲上に躍り出た 一瞬、眼下に瞬いていた街の灯りもすでに、見えない 漆黒の闇の中… その時… ボクの大好きな、あの曲が… ♬ Mr Lonely ♪♫♪ 「遠い地平線が消え 深々とした夜の闇に 心を休める時 はるか雲海の上を音もなく流れる気流は… 夜…

恍惚と哀しみの狭間に…少女A

まっしろな世界に純白の肌の少女 まだ角度のない曲線 硬そうな乳房 白銀のヘアー 色あるものは瞳だけ 優しく白き手をのべて 林檎をわれに与えしは 薄くれないの秋の実に 人恋そめし初めなり ボクは島崎藤村を呟く… 初恋 少女Aはこぼれ松葉に火をつける 立ち…

すべては地球を守るために…

すさまじい警告音で目覚める その音は、ボクの幾つかのデバイスから発している ボクはタブレットを手に取った fasebook Twitter Instagram Tumblr Vine どれも一斉に同じ情報をアップしている それはおびただしい難民の群れだ シリアからの難民…ではない ア…

とても嫌な街に入り込んだら…

この街は、いつか来た街 父と母に手をひかれ、スキップで歩いた街…ではない 街のたたずまいも、匂いも色も同じだけれど…違う 人がみな人間らしく生きていない街 死んでしまいたい人々の街 人がみな自分に嘘をついている街 怒りを表現できない人々の街 人がみ…

CMの中のエロティシズム…

ビルの屋上に巨大な黒い塊り それはねっとりとしたコールタールのようだ ビルの下では、ボクともう一人… どう見てもアントニオ猪木なのだが… ふたりでビルの上から流れ落ちるコールタールのようなものを手繰っている それは乙女の黒髪にも似て、素晴らしい漆…

母の味は今も甘くて…

大きな石が口の中に入ろうと迫って来る ボクは目をむいて大口を開く 巨大な石が口中を塞いで苦しい 直径が5メートルはあろうかと言うデカイ石なのだ その恐怖で目が覚める 子供の頃、熱を出すと必ず恐ろしい石の幻影に襲われたっけ… ふと、目を開けると母が…

江の島のホームレス…ポンタの生き方

真白き富士の嶺 緑の江の島 江の島、鎌倉の観光には江ノ電交通をご利用ください… 毎日毎日、同じ宣伝アナウンスを片瀬海岸の拡声器から聞かされていた だからボクたち地元の子供は、それを誰でも暗唱できる ましーろきーぃふじーのねぇーみどーりのぉーえの…

大狂乱の街の秘密は…

郊外の駅を出ると、お祭り広場だった 大狂乱のフェスティバル会場と言ってもいい ストリートダンスを踊り狂う女の子たち ただ笑い転げている男 やたらポーズを取っている家族連れ 演歌を熱唱するおばさん ラーメンの食レポをやってる女性 ヌードで媚を売るお…

わくら葉を今日も浮かべて・・・

それは小川というより小さな谷間のせせらぎ 青い木々と雑草が茂った小さな窪地をかき分けるようにして流れている その小川には、夏の終わり頃にわくら葉の舟が流れる 子供の頃、ボクはそのわくら葉が不思議だった 枯れ葉ではないのに、呉藍色に染まった葉 た…

ボクは黒いジャケットの彼女を抱きしめて…

大きな乳房のような大理石にノミで何かを打ち込んでいる ノミを振るう男はボクだった ボクの行為をボクが客観的に見つめている ノミで打ち込んでいるのは、作品の絵コンテだ 監督のボクにしか分からない絵コンテ コンテの中に役柄の性格が刻まれていく そし…

死を覚悟して死を楽しむ方法を考えるボク…

何処だかは分からないが、街並みを見つめている 突然、彼方のビル群が大爆発した まるで中国の化学工場の炎上のように… 巨大な黒煙の中に真っ赤な炎が立ち上る それが渦巻きとなって動き始めた すごい! おもしろい! たのしそう! と、一瞬ボクの好奇心が騒…