河村シゲルの夢か現か日記

夢は自分自身で創る芸術作品、脚本・演出・セット・キャスティングなど全て1人で担当してます。「無意識の思考を意識に伝えようとしているのが夢」だと、あのフロイトが言っています。ボクは最近、夢を毎日見ています。だからもう一人の自分探しの旅のつもりで夢日記を書き続けることにしました。

2015-10-01から1ヶ月間の記事一覧

山を下りる幸せと快感に…

なんだか知らないが、愉しい気分で目を開ける 突然、鼻の奥まで沁みわたる氷河のかほり 天空には真っ白な光線がクロスに輝いている 朝の陽光だ ボクの足元の小さな岩石 それはボクの山のてっぺんの印… ボクはボクの山の頂上に立っている 周囲の峰々、山々も…

作家もすなる文語体というものを、あすび人もしてみんとてするなり。

群青たる海原に漁火淡く見ゆ 磯辺の松原に水鳥来鳴きて 未だ一炊の夢覚めやらぬ我は 窓によりて、朝暁を求めぬ 東の彼方天空は玄紫に滲み出で やがては茜へと転化す 下界の夜明け前は心も虚ろにして 人みな充日の在りようを確保せず 嗚呼、我も又天賦の如才…

アントニオ猪木の新必殺技!

突如、後楽園ホールにいる 格闘技の殿堂だ もっとも昔々、ここでスター誕生なる電視番組を収録してたので ボクには馴染みがある 汗と涙のすえた匂いも覚えている 突如、ボクはホール中央のリングの上に居る エッ、プロレスかよ… ボクシングじゃないのかよ… …

砂山に寝転んで、空に染まる17歳の心…

鳥瞰で見えるのは、ボクの砂山 小さい頃から、独り遊びをしていた そう、ボクはなによりも独り遊びが好きだったな 砂防林の松林に武器庫をこしらえ まだ見ぬ敵との戦いを夢見ていた 砂浜にはカニや潮吹き貝や無数の海虫もいた 一人ぼっちは、寂しくはなかっ…

粋なテキヤの姉御に感じた郷愁…

秋祭りの太鼓がテンテケテン 合わせる笛がピーヒャララ テンテケテンのピーヒャララ テンツクテンのピーヒャラピーヒャラ 沢山の提灯や雪洞が灯った神社の境内 元気なテキヤのおっさんの口上 子供たちの嬉しそうな嬌声 ボクの大好きな場所 見世物小屋もまだ…

幻想的な未知の深淵にエロスの香り…

波にたゆたう小舟のように 心はいつも、ものの気配を探している すると、おもむろに動き出すものがある それにつれて、かすかな音が聞こえる 胸の動悸とシンクロするかすかな音 何処からともなく透明な香りが漂ってくる エロスな極彩の微粒子 にび色の海は、…

いまだ覚めず池塘春草の夢・・・

馬上で、ライフル銃を左手に掲げ草原を走り回っている 夜はたき火で肉を焼き、草枕だ 真っ白な髭の爺さんが、アルマイトのカップでコーヒーをくれた ウイッシュボーンじいさんだ! ローハイド! カウボーイはいいなぁと、幸せいっぱいでまどろむ 波の音で、…

そこは、悲しみ女の吹き溜まり…

上弦の月の蒼白い燭光に照らされた庭園の植草に オリオン座流星群の無数の閃光が突き刺さる その度に、奥の林間に浮き上がる人の姿… 闇夜に鴉の鳴き声 「やばい」 なんて言いながら嫁に行ったはずの、その女は 母の形見の料理本をそっと鞄に詰め込んでいる …

虚飾を甘く包み込む、大人の恋…

芳しい匂いは香りとは違う 溺れるほどの耽美な匂い 理性を投げ出す、めくるめく匂い 頽廃と背徳の匂い 夜風に漂ってきた匂いに振り返ると… 自堕落を装う湯上りの女が… まだ濡れている洗い髪を削り 真っ赤な床に裸身を横臥する まだ濡れて匂う黒髪 甘いバーチ…

「もういいかい…」 ボクはつぶやいて旅に出る…

仮面をかぶった男が、左手に持ったステッキ それを振る動きに、女たちが共鳴して蠢く どの女も仮面の下に恍惚の表情をしてる 漆黒の豹が二頭、銀色の双眸を光らせているが 全裸の女たちは恍惚の姿態をゆるめない 将に幽玄、幻想の世界 エロスの絶頂こそ死の…

歪められたエロスの反逆者として…

新宿駅の西口辺り ボクは小田急ハルクのベランダから雑踏を俯瞰している 大群衆の中に、男と女の圧倒的違いを感じている 男は誰も彼も、抑圧された社会機構の中で、自己を失って見える 女は誰も彼女も、社会の歪みに気付き自己を主張し始めているようだ 女の…

文(ふみ)と言う女性の名前に、心を惹かれるのはなぜかな…

都会の雑踏の中で、時に素敵な女性に出会う そんな時、その女性の名は、いつも文と言う 結髪に、うなじのきりりとした人だ 憂いを含んだ瞳には、いつも悲しみが残っている ボクは文という女性が愛おしい アンティークなインテリアのカフェ 話し相手もなく、…

異性を奪い合う…これは本能だけれど…

紅鮭のオスが三匹、激しく一匹のメスを奪い合っている そして、その闘いはいつも一番強いものが勝つ 良い子孫を残す為の本能だろう 逆風の中を大股で歩いている 路が九十九折りになって、雨脚が強く追いかけてくる ボクは追われているのだろうか… 誰に… 何の…

自分の心の声を聞き逃すなよ…

モノクロームの空間 小雨に周囲の林が煙っている 葦の茂った小さな沼の畔り… 木の株に蒼白いシルエットが座っている 番傘を差したシルエットは河童のような風体 「自分の心の声を聞き逃すなよ」 そう呟いたように、ボクには聞こえた シルエットは尚も無言の…

宮本武蔵に更なる奥義を・・・

坂東太郎・大利根の流れは滔々と… 十六夜の月光が矢のように射しこんでいる 将に値千金の夜半である どこで鳴らすか鐘の音が陰に籠って物悲しく それに呼応して鋭いヨシキリの声 河原の葦の湿原から、それらにも増して鋭利な気合い一閃 そこにはざんばら髪の…

突然、回想の糸がほぐれたように…

夜汽車の窓から月明かりの雪原を見ている 小さな民家のともし火がひとつ あの温かな灯りの中で、人は笑顔でいるだろうかと… 北東の風が荒れ狂う山頂に立っている 容赦のない大自然が、牙を剥いてくる 山小屋に残した人は、震えて待っているだろうかと… 音が…

ボクのジャックナイフは錆びていない…

秋には珍しい南からの風 潮の匂いに誘われて鵠沼東急レストハウスでウイスキーのシングル 浜辺をぶらぶら歩くうちに砂山にいた 竹のヨシズもヒルガオもあのまんま ボクは突然、砂山を掘りたい欲望に… 掘ってはいけない 掘る時ではない と、思ったが既に掘っ…

you are my dream come true♬♬♫

深山の、秋の夕暮れ 紅葉を始めた木々の葉が茜色に輝いている 石清水の音に招かれている 急流の為に、岩で別れたふたつの水流 突然の別離 運命は、こうして音もなく突然にやってくる 「瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の 割れても末に 逢わむとぞ思う」 そうだ…

独房の死刑囚ほどの鋭敏な・・・

ため息の出るような秋の陽光につつまれて 草枕に生きている喜びを 独り謳歌している ふぅーと、柔らかな吐息がもれる その透明な吐息には、ボクの想いがいっぱいだ 吐息も物質だから、質量があるな その素粒子はどんなものだろう ニュートリノのように重量も…

のもごすくきごげんなダンパー♫

海辺の砂浜に夜が更けてきた ボクたち…そう佐瀬と百田と谷口と秋山… 上智大学の軽音楽部のバンド仲間たち… ソフィア・マンボリーノ ラテン音楽専門だ 今夜は、のもごすくきごげんなダンパー ボクたちは、なんでも言葉をひっくり返して使う 今、流行りなんだ …

それを人々は狂気と片付けるが・・・

音のない時間にいる 薄墨を引いたような幻想的な黒白絵の空間 ここは奥行きのない二次元の街 一本の赤く流れる川がある 水流は動脈の如くに勢いを増している 橋がある どちらの河岸に渡ろうか 左岸は、よろこび、楽しみ、寛容…全てがポジティブな街 右岸は、…

エロティカは圧迫への反抗だ!

春画に取り囲まれている 歌麿も春信も北斎も… 鮮やかな色彩の中に、生きる喜びがみなぎっている 春画は、その行為ではなく、描かれている女の表情にこそ耽美がある その時の女性の美しさに勝る耽美はこの世にはない 気がつくと、ボクの傍らに白髪の老人が立…

念願の遊行の旅に出たものの…

窓を開け放つと闇夜だった 漆黒の世界の中に一筋の光明が浮き上がっている ボクの進むべき進路を示しているような気がする ボクは一歩、闇の中に身を投げた 鬼面の美女が一瞬にして早乙女の優しさに面変りするように… ボクの世界がポール・テルヴォーのシュ…