河村シゲルの夢か現か日記

夢は自分自身で創る芸術作品、脚本・演出・セット・キャスティングなど全て1人で担当してます。「無意識の思考を意識に伝えようとしているのが夢」だと、あのフロイトが言っています。ボクは最近、夢を毎日見ています。だからもう一人の自分探しの旅のつもりで夢日記を書き続けることにしました。

2016-01-01から1ヶ月間の記事一覧

あなたの燃える手で 私を…

虚ろな心に目がふたつあいている こんなよい月をひとりで見てねる 孤高の俳人 尾崎放哉の句が浮かんでくる 男のたたずまいである 冷気を滴らせた木枯らしが頬に痛い夜 男はなぜに女を想う 心に腕を突っ込んで魂を 鷲づかみしてもわからないだろう 男のたぎる…

半端な賢人より知的野獣がいい

「かつては、もし俺の記憶が確かならば 俺の生活は宴であった」 細雪が舞い散る露天の湯だまりに どっかと浸かる野武士の風貌を持つ男 長髪を後ろ結に束ね、双眸は豹の如く光る その湯けむりの中で、男はつぶやいたのだ 「ある夜、俺は美を膝の上に座らせた…

男にレッテルはいらない

「確かにやくざの看板は外しましたが、 男の看板まで外した訳ではありません。 そんな舐めた口を利いてもらっちゃぁ困ります」 ダークなコンチのスーツをばしっと決めた、その男 黒ぶちの眼鏡の奥に光る三白眼 大抵の人間は、これですくみ上がる その男が、…

女性の理想的な男には…

春まだ遠き小島の磯で その男は降りしきる雨を見つめている 天から落下してくる、ねずみ色の一粒を凝視して… これが地中に潜り、やがては清水となってあふれ出る その歳月に思いを馳せている 自分自身の来し方行く末 自分は無能無才にして小心 放縦、怠慢に…

集団的エロス権の是非を問う

なんだかチープな感じのする広場である 決してモンマルトルやセントラルパークのような 文化の香りが漂う広場ではない 山間の荒れた畑にも見える ここに今、大勢の荒くれ男たちが集い ひとりの女に嬌声を浴びせている そんな男には成りたくない自分を意識し…

いつも死に装束を傍らに置いて…

寒月の丘に満開の桜がシルエットに 時折の疾風に紅い花弁が舞い散る 奥山の吹雪の凄まじさで… その桜の根元に鎮座する独りのもののふ 純白の紙のこよりで長髪を結び 白無垢の衣に水色の裃を着けた姿は 覚悟が決まった死に装束 凛とした背筋の流れが見事だ 「…

ボクの免疫力は海のエネルギー

ボクは海辺で育ったものだから、海を見つめてものを想う 難問も快楽も人生さえも 今もそうだ こうして人混みから離れないと、生きた心地がしないのだ 海の色は、全ての色を吸収している だからどんな色にも変化できる 海がボクに囁く 心の中にいつも季節のあ…

あの箱を開けるのは あなた

箱があれば開けてみたくなる 時代のパンドラの箱はいつも こうして人間の好奇心で開かれてきた 原子力の箱だって、初めは科学者たちの好奇心だった 膨大な経済効果や権力や甚大な危険性など 頭には浮かべていなかっただろう でも、原子力はパンドラの箱だっ…

晩年の貧乏なんざぁホルモン注射だよ

長屋でご隠居と熊さんが茶碗で一杯やっている 「ご隠居さん、ちっと伺いてえんだけんど…」 「なんだい、熊さん、難しい顔こしらえて?」 「歳とると、9割が貧乏になるってホントですか?」 「そうだな、この国の高齢者の貧困率は9割って言われてるな」 「じ…

行く言葉が美しければ 来る言葉も美しい

なんとなく時流に乗っている毎日だけれど たまには丘の上から、時の流れを見つめていたい そう思っていたら、その丘の上に居る いろいろな人々が俯瞰で見える ボク自身が定点カメラになるいつもの場所だ 中央の大きな川はポピュラーセンチメント 大衆的感情…

今、必要なのは、やせ我慢の美学

ここは何処だろう 時代劇で見るような街並み 川に架かる橋を渡っているのは… えっここは… と、思いながら江戸の街だと納得している自分が居る 町娘 金魚売り 飛脚 商人 お役人 そして武士たち 武士は絵に描いたように みんながみんな高楊枝を使っている ドリ…

死は、日常的にいつも傍らにいる

5%のブドウ糖溶液と0.9%の生理食塩水500ccを腕に受けて その作家は想う 病と闘う覚悟はできた 死の意味を自らにも問うている 解決のつかない自問自答 凄まじくも弱弱しい心との葛藤 あの日から死は 日常的にいつも傍らにいる 自分がもはや世間から離れ 今…

ボクの川 ボクの橋

西方橋の下を片瀬川が流れている揺れる水面にボクの記憶も浮かんでいる橋のたもとに初恋が引っかかっていた子供の頃を想い出す何も言いだせなかった、あの頃悩みの後には、いつも楽しみがあったな日暮れが近づき、龍口寺の鐘が鳴ると夜のしじまが忍び寄って…

夢の銀河鉄道…の・ようなもの

オラ オラデ シトリ エグモ トシ子は虚空を見つめて呟いた この言葉のワンシーンが時折、ボクに舞い降りる オラ オラデ シトリ エグモ そう言ってトシ子は、夢の銀河鉄道に乗り込んだ 大好きな兄、賢治の胸から飛び出して… 銀河鉄道は死者を乗せて走る ジョ…

我が人生のカタルシス…

冬の陽は、気忙しく天空を横切って 山稜に傾く小さな刹那にも 未練を残さず西に落ちて行く 昨日もそうだった 落ちる間際にたなびく雲を 一瞬だけ淡い茜色に染めぬいて それこそ太陽神の、この世へのカタルシス 浄化なのだろう 今、人々の気持ちは 上げ潮の川…

女と男とキャンドルライト

淡い夕焼けの終章のように キャンドルの灯りが瞬いている それを見つめて想う キャンドルは儚い愛の象徴… 一陣の風で消滅してしまうもの だから、いとおしい 人々はキャンドルを憂いの瞳で見つめる 街道筋の街かどのバスストップに女と男 時折、風が舞い上が…

デビッド・ボウイの決断…

決断について考えている 産業革命以降、人間は自分たちが作ったものと 闘い続けると言う無駄な日々を過ごしている 昨今の宗教戦争 直近の原発事故を見れば分かるだろう そろそろ、この時代への決断の時だ 決断か…決断… 形容すれば石川啄木的生きかた 啄木は…

宵待ち草のやるせなさ…

冬の風に揺れる枯れ木に 一羽の百舌鳥が… その表情に悲しみはない 冬の百舌鳥は頼もしく堂々としている 突然、古竹を引き裂くような音が… 寒雷 真冬の雷は乾いている 不思議と恐怖心が起こらない こんな状況の中で絵を描く男がひとり モデルの少女は矢がすり…

無から無へ 人生と言う名の旅路

鎮守の森に漂う、ものの怪を感じている この気配は死霊 妖怪の類ではない 清々しく優しく柔らかい この神社の気配は、日本の心を宿している 脈々とやまと心を伝えている これが鎮守の森の気配だ これを肌で感じ、エネルギーを得る ボクにとってはアイデンテ…

この宇宙に 愛は存在するか…

睦月の寒月から 一条の光が雑木林を射し通す それが道になり、遥か遠いもののふの昔日に ボクの心をいざなう ボクは、猛悪な武将の甲冑を投げ打ち しばしのやすらぎを求め 凛とした幻影の気配に身を沈めた 愛・・・ 確かに今、ボクは愛に包まれている 愛は物…

勝つ極意は 徳川家康にあり

目の前に、居ない敵に視線を合わせる その敵が、何処に居るのか 至近距離か遠いのか そこに視線を合わせることを「目付け」と言う 架空の相手に目付けをしながらシャドーボクシングをする これはボクシングだけではない 剣道も空手も柔道も、目付けが大事だ…

表面はウソ 中はホント

寒い 寒い 寒いよ 寒の雨にとけて、消え入るように歩くのは… 風流には程遠いけれど 風雅の顔を造って装う 世界は何でできているか考えながら… 力ずく、弱者いじめ、独裁者ごっこ… この三つで全てが語れる小さな世界 すれ違う女は毛皮のマリーに似てたな 表面…

偉くなる必要などなかったのだ

偉くなる必要などなかったのだ ふっと、そんな想いが心に回遊してきた 随分、長い道のりを歩いたものだ 来し方の景色が巡る 走馬灯のように ボウ、坊や、お前、君、あなた、先輩、アニキ、師匠、先生… 呼ばれ方も、随分替わった まるで出世魚のように でも、…

人生を楽しむのも才能のひとつ

野原で子供たちが楽しそうに遊んでいる 見ていると、子供は小さな事に楽しさを見つけている 何でもかんでも、遊びにしてしまう名人だ あのまま、大人になったらいいだろうな と、思ってここまで生きて来た 途中、つまらない大人に成りかけたけれど そんな欲…

馬鹿がいない世の中は、つまらない

逆風に向かってたたずむ男がひとり その背中に風狂の人生が浮かぶ 規格外れ 世間外れ 人道外れの 破天荒な生きざま つまり外道だ 「俺は馬鹿だからなぁ」 その男の口癖だ 近頃、俺は馬鹿だからと自分で言う男が居なくなった ちょっと前までは、結構いたもん…

今年の目標は 一日10回の感動!

なんだか新年早々だと言うのに 机の前に座っている しかも、パソコンではなく手書きで書いている 久しぶりに開いた自分のオリジナル原稿用紙 気の効いた言葉のひとつも用意しなくては… 講師をやっていると、同じ言葉は使えないし… 年の初めは、言葉創りから…

闘いの極意は相討ちにある

めてにちがたな ゆんでにたづな このフレーズは子供のころに覚えたらしい 何かの拍子に泡沫のように浮かんでは消える 今、ボクシングのリング上にいる 青コーナーだからボクがチャレンジャーなのだろう チャンピオンの入場を待ちながら、例の言葉が浮かんだ…

未知と言う名のボクだけの道

轟音で空を見上げる 大型の飛行機の大編隊が… それも機体に派手なペインティング ボクはスマホで撮影を試みるが上手くいかない 写真などどうでもいいや スマホを投げ捨てて自転車に乗る なぜだか後輪だけで、一輪車にして これが快適だ 野を越え山越え大都会…