河村シゲルの夢か現か日記

夢は自分自身で創る芸術作品、脚本・演出・セット・キャスティングなど全て1人で担当してます。「無意識の思考を意識に伝えようとしているのが夢」だと、あのフロイトが言っています。ボクは最近、夢を毎日見ています。だからもう一人の自分探しの旅のつもりで夢日記を書き続けることにしました。

2015-07-01から1ヶ月間の記事一覧

夢の中でいつも、ボクを待っている女性……

都会の駅なのだけれど、少し歩いただけで静かな渓谷が現れる。 その谷間には、古い木の橋が架かっている。 川面には、やはりいつものようにシルバーグレーの鎧をまとった鯉が泳いでいる。 涼しい風に甘い香りが混じってボクを誘う。 また来てしまった。 もう…

愛は腐り、やがて朽ちる。だって生ものだから……

いつものように松林を抜け、草叢を掻き分けて崖の上に来た。 ここは、ボクがしばしば訪れる秘密の場所だ。 子供のころから、もう何回目だろうか・・・ 崖の下には、高速道路のような河が流れている。 曲がりくねったその河には、いろいろなものが流れてくる…

花は植物のセックスそのものだ……

大きな林の小道を抜けると、一面の花畑・・・ ひとつひとつの花も茎も葉も大きい 紅紫のブーゲンビリアの花弁からそっと立ちあがっている裸婦 雪のような肌にブロンドの髪が戯れている。 デュディ・モローの絵のような女 マリーゴールドの花弁は娼婦の開いた…

堕ちるエレベーターは地獄行きか・・・

ボクは堕落エレベーターに飛び乗った。 その広場には、顔見知りが沢山いたんだ。 仕事関係、プライベート、御近所…… 大勢の人々が、手を結びあって網を造っている。 制度とか規則とか習慣とか愛とか、網にはいろいろな札が付いている。 ボクはそんな札が大嫌…

時はゆっくりと俺の人生を変えていく……

再び、ヨットに乗りたくなって洋上に 小型のディンギーは逆風を切り裂いて南下する いつの間にか夕日が海面に落ち、いきなりの闇夜がきた 下田の灯台の灯りも見えなくなり、神津島の明りもおぼろ 銭洲の岩礁に気をつけよう 新月は潮の引きも大きい 俺はヨッ…

虫を殺して、ふと思う……

いつか見た懐かしい砂地の道 卯の花の垣根の枝に黄金虫 真夏の匂いの中でボクは似せアカシアで作った木刀を振り下ろす 黄金虫は無残な恰好で潰れた ボクは虫を殺して、ふと思う…… 子供なら皆が持っている暴力性に戸惑居ながら…… そんな遠い日の想い出を道連…

どんなに美しい色だって重なりあえばモノクロームになってしまう

ズームアウトでみる草原は美しい。 ボクの視線がズームアップしてゆく。 ほほ笑んでいたように見えた草花の表情が歪んできた。 そこは過酷な世界だった。 草花たちは、1ミリでも伸びて陽の光を奪い合っている。 土中の根は養分を奪い合ってアメーバのように…