地下鉄の銀座線に乗っている。
そこそこ混雑した車内で、ボクは進行右側のドアーの処に立っている。
ボクの前と横に二人の女性が要る。
その横の女性(アラフォーかな)に、電車の振動と混雑のプレッシャーで身体が触れたのだが、ジロッと睨まれる。
そんなことが3回あった。
仕方がないのだ、車内は混んでるんだから・・・。
しかし、アラフォーは「あんた、痴漢?」と言う目でボクを睨むのだ。
「君はボクが触りたい対象外だよ」
と、言いたかったが、ジッと我慢した。
しかし、ここでボクの悪戯心が出ちゃった。
そのアラフォーが駅で降りるときに、チョンと軽く足を蹴飛ばしてやった、面白半分でやったのだが・・・。
アラフォーが怒った。
やばい!
早く、ドアーよ、閉まってくれー。
アラフォーがボクに掴みかかる寸前でドアーが閉まって、銀座線は走りだした。
あー、よかった・・・と、安堵しかけた時・・・
何たることだ、銀座線はスピードダウンで急停止・・・
おーい、冗談だろ?
やめてくれー。
なんたることか、銀座線は停まっちゃったのだ。
まさか・・・そのまさかである。
アラフォーが電車に乗り込んで来たではないか。
こうなりゃ、謝るっきゃない。
だから、謝ろうと顔を見ると、おや?
これが、結構可愛い顔なのだ。
あの、先ほど見た般若のような形相は、どこにもない。
笑顔なのである。
ボクたちは、いつしか語り合っていた。
ボクはアラフォーの身体にタッチしながら、バストは小振りなれど、ヒップはでかいなぁ・・・などと遊んでいる。
アラフオーは怒る素振りもない。
いや、むしろ楽しんでいるようだ。
ボクはじゃれあいながらも、心の片隅で、これは法律的にはアウト?セーフ?
アラフォーがまた、突然に般若になったら、どうしよう…などと考え込んでいた。
(これは夢であります。夢でボクの人格を云々しないで頂きたく(笑) 現の世のボクは満員電車が嫌いで、乗ることはありません。だから、これは願望なのかなぁ)