早朝の河原…
自然が浄化した透明な清水の流れ…
その飛沫が朝もやを産み、密集している深緑の草々を濡らす。
一羽の野鳥が近くに舞い降りて来た。
ゴイサギだ。
コウノトリの仲間だから、シャープな肢体だ。
ボクは、そのゴイサギに向かってエアラケットでシュートした。
驚いたゴイサギが飛びあがった、その瞬間、ゴイサギの姿態は無数のシャトルコックとなって天空に飛び散った。
ボクはバドミントンの真似をしただけなのに、ゴイサギは白い羽根のシャトルコックとなって、空の彼方へ飛んで行った。
ボクはポケットからスマホを取り出して検索する。
シャトルコック
スペースシャトル
シャトルバス
シャトルは行ったり来たりの意味だと、人力検索はてなに書いてある。
そうか、じゃあのバドミントンのシャトルコックは、大空から再び戻ってくるのだ。
そうか、そうだったのか。
ボクは妙に納得した。
そして、明日の朝、シャトルコックがゴイサギになって黄泉帰って来るのを、この河原で待つことにした。
(夢の中でもスマホを持ち出している。そんな時代なんだなぁ。この次はパソコンの中に入り込むような夢が見たいな。パソコンの中の逍遥・・・楽しみだ!)