河村シゲルの夢か現か日記

夢は自分自身で創る芸術作品、脚本・演出・セット・キャスティングなど全て1人で担当してます。「無意識の思考を意識に伝えようとしているのが夢」だと、あのフロイトが言っています。ボクは最近、夢を毎日見ています。だからもう一人の自分探しの旅のつもりで夢日記を書き続けることにしました。

烏帽子岩が見えて来た、ボクの海だぁ!

江の島の南浦の沖を通り過ぎた。

弁天様の洞窟が見える。

小学生の頃のボクの遊び場だ。

真っ暗な洞窟の中で、よく度胸試しをして遊んだっけ。

今、ヨットでセーリングしているのだが、なぜだかセールを張っていない。

ボクがメーンセールのセッティングを、教えている。

わずかなセールの開きに風を張らんで、ヨットは西に走っている。

と、いうより今日の潮は鹿島潮だから、鎌倉の方から小田原方向に潮が流れている。

その潮に乗って進んでいるだけなのだ。

ボクがセッティングを教えているのは、脚本家連盟事務局の大池君だ。

真面目な青年だから、一生懸命聞いている姿がいじらしい。

その時だ。

船が暗礁に近づいている。

江の島から烏帽子岩の中間に暗礁が二か所ある。

引き潮だと海面下50センチほどの処に岩があって、船は座礁してしまう。

ヨットはキールが深いから、上げ潮でも危険な所だ。

ボクは急いでメーンセールを張り、船のスピードをつけた。

船は間一髪、暗礁の脇をすり抜けた。

振り返ると、クルーのカズトがラットを握ってにっこりしていた。

カズトが操船していれば安心だ。

烏帽子岩に着いた。

ヨットを接岸して、ボクは烏帽子に上った。

ここは高校時代の遊び場だった。

何処に脚を架けて、どのコースで登るか、目を閉じていても分かる。

烏帽子の上の岩の窪みに、ボクは宝物を隠している。

それを見に来たのだった。

宝物はあった。

烏帽子から見る富士山は、もう雪の帽子をかぶっていた。

(なんだか、記念写真のように綺麗な夢だった。ボクの少年時代の遊び場だった江の島と烏帽子岩・・・勿論、当時はあそこまで泳いで行ったのだ。元気な少年だったなぁ。)