河村シゲルの夢か現か日記

夢は自分自身で創る芸術作品、脚本・演出・セット・キャスティングなど全て1人で担当してます。「無意識の思考を意識に伝えようとしているのが夢」だと、あのフロイトが言っています。ボクは最近、夢を毎日見ています。だからもう一人の自分探しの旅のつもりで夢日記を書き続けることにしました。

突然、回想の糸がほぐれたように…

夜汽車の窓から月明かりの雪原を見ている

小さな民家のともし火がひとつ

あの温かな灯りの中で、人は笑顔でいるだろうかと…

 

北東の風が荒れ狂う山頂に立っている

容赦のない大自然が、牙を剥いてくる

山小屋に残した人は、震えて待っているだろうかと…

 

音がみな吸い取られたような静寂の森にいる

枝から別れた樹の葉の舞う音が響く

別れた人は、まだ泣きじゃくっているのだろうかと…

 

鹿島の潮がきつい洋上を帆走している

舟舷を叩く夜光虫の群れが煌めく

わずかな齟齬で傷ついた友は元気かと…

 

遥か雲海にジェット気流が流れている

西の国から流れ来た貿易風の甘い香り

西国の人はまだ狂おしい街に住むのかと…

 

突然、回想の糸がほぐれたように…

様々なシーンが、止め処なく浮かんでは消える

まるで淀みの泡のように…

そして、ふと気がついた

これまでの、ボクの人生はすべて

様々な人の存在の中で、成り立っていたのだと…

(セットしたDVDから、様々な収録画像が飛び出すように。何の脈絡のなく、見覚えのある過去のシーンが浮かび上がって来た。まるでデジャブーのように…。確かにどれも一度の記憶がある情景だ。記録の記憶装置…人間って面白い。)