河村シゲルの夢か現か日記

夢は自分自身で創る芸術作品、脚本・演出・セット・キャスティングなど全て1人で担当してます。「無意識の思考を意識に伝えようとしているのが夢」だと、あのフロイトが言っています。ボクは最近、夢を毎日見ています。だからもう一人の自分探しの旅のつもりで夢日記を書き続けることにしました。

「もういいかい…」 ボクはつぶやいて旅に出る…

仮面をかぶった男が、左手に持ったステッキ

それを振る動きに、女たちが共鳴して蠢く

どの女も仮面の下に恍惚の表情をしてる

漆黒の豹が二頭、銀色の双眸を光らせているが

全裸の女たちは恍惚の姿態をゆるめない

将に幽玄、幻想の世界

エロスの絶頂こそ死の持つ永続性なのだろうな

そんな光景を垣間見ながら、ボクは立ち上がった

外は蜃気楼のように煙る秋雨

「もういいかい…」

ボクはつぶやいて旅に出る…

そろそろ群れを離れる時だ

夜のしじまを流れる気流に乗って

憧れていた死滅回遊に出る時だ

自らの命は、自らが絶つ

これが動物の宿命なのだ

命あるものの約命と言ってもいい

祝福されて生れ、祝福されて終わる

もはや人間界では、贅沢な願望かも知れない

ボクは自分の最後に憧れている

楽しい夢にしている

さぁ、出かけよう

ふと見ると、

仮面を外した女がひとり、ボクを見つめている

自堕落な姿態で気だるい表情で…

「もういいかい…

「まぁだだよー…」

ボクは女のほうに踵を返した(笑)

(近頃、健康すぎる自分に、いささかあきれている(笑)。激しい運動をしても疲れがないのだ。ボクは自分の終わり型を、とうに決めている。だからその日が待ち愛しい。

だからこそ毎日が楽しい。その日に近づく日々だから・・・)