師走の武蔵野の雑木林
小春日和の木洩れ陽がキラキラと美しい
どこかで見た風景…デジャブー…
林の中の小さな沼の畔にいる
透明な水面
覗きこむと、フェリックス・ラピスが描いたようなシュールな裸婦がいた
幻想の世界のエロティシズム…
そこにある神秘性…
ヘアーヌードだのAVだのと、女性の身体が公に解放されても…
セックスについて医学者がどれほど科学的に解説しても…
男にとって、女の身体には神秘性を感じる
手は届いても、その深淵には到達できない異形を感じる
女にとっても、男の性に神秘性はあるのだろう
セックスが只、単なる生理的な欲求に過ぎないなら
その行為は日常の煩雑の中に埋没する
エロティシズムは神秘性をはらんでいるから幻想的なのだ
そこに人類が創りだした芸術性がある
たんなる生殖ではない行為がある
女と男の身体には、お互いが永遠に理解しえない神秘性がある
これを失った時は…
人類が滅びる時なのだろう
小さな沼の中の裸婦がボクに微笑んでいる
(夢の中のデジャブー。昨日散歩した武蔵野の景色の中にいた。
でも、あそこの沼は本当に幻想のムードがあるんだ。木の枝から水面に落ちたこの葉が
すーっと走りだしたり、地底からあぶくが無数に湧きあがったり…ボクの大好きな場所だ。だから教えない(笑))