河村シゲルの夢か現か日記

夢は自分自身で創る芸術作品、脚本・演出・セット・キャスティングなど全て1人で担当してます。「無意識の思考を意識に伝えようとしているのが夢」だと、あのフロイトが言っています。ボクは最近、夢を毎日見ています。だからもう一人の自分探しの旅のつもりで夢日記を書き続けることにしました。

あの箱を開けるのは あなた

箱があれば開けてみたくなる

時代のパンドラの箱はいつも

こうして人間の好奇心で開かれてきた

原子力の箱だって、初めは科学者たちの好奇心だった

膨大な経済効果や権力や甚大な危険性など

頭には浮かべていなかっただろう

でも、原子力はパンドラの箱だった

今、ボクの前にも箱がある

ボクも、すぐに開けてしまう好奇心のかたまりだ

でも、いままで素敵な箱も沢山あった

ボクはそっと…その両手に収まるほどの銀色の箱を少し開く

ハート型のその箱からは、心臓の鼓動のような音が…

誰の鼓動なのか…

姿 形は見えないが、声がピアニシモのように聞こえる

香りがゆっくりアンダンテでボクをくすぐる

記憶のある香り…

遠い記憶は、なかなかディテールが頭脳の装置から出てこない

時の流れは見えないけれど

あの日の景色が心に映る

野生と本能…

そこに知が絡んだアーティストがいた

社会を離れ、魂と自由に遊ぶ遊行…自堕落…

音楽は静寂と音の融合

無の中にある有を感じること

静寂を如何に感じさせるかが音楽家の才能だと…

アーティストは言っていた

消える命と残された命

その命もやがては消える命

そのアーティストは、この天空の束の間の違いに

そっと消えて逝っちゃった

ボクは、箱に頬笑みを詰めこんで蓋を閉めた。

(このアーティストはボクの親友だった。よく一緒に音楽の

イベントもやった。けれどふっと風に吹かれるように居なくなった。

こんな素敵な箱もあるから、開けるのをやめられないのだ♬♫♬)