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河村シゲルの夢か現か日記

夢は自分自身で創る芸術作品、脚本・演出・セット・キャスティングなど全て1人で担当してます。「無意識の思考を意識に伝えようとしているのが夢」だと、あのフロイトが言っています。ボクは最近、夢を毎日見ています。だからもう一人の自分探しの旅のつもりで夢日記を書き続けることにしました。

ふるさとの港の見える丘に登りて…

港の見える小さな丘にいる

ここはボクの生れたふるさと

黄昏が海面をつつむ頃

船の灯りが瞬きはじめる

その刹那が大好きだった

疲れたカモメたちがアンカーロープに連なる

鯔背なボラが水面からジャンプする

重い油の混じった潮風に溶け込んだ娼婦の安い香水のかほり

ここはボクのふるさとなんだ

ボクの肉体を生んだ天地

純真な心の記憶

一人で過ごした時空の流れを

心に一枚の写真で焼き付けてある

その記憶の力がボクを幸せにも不幸にもしてきた

記憶のボクは、今でもボクの中に居て

ボクに微笑んでいる

この小さな港の見える丘に登ると

微弱な記憶の結晶が見つかる

ボクは間もなく再び遠くへ去る

あの無頼の街へ

愛憎の濁流の渦へ

ボクが嫌う陳腐な喜劇の舞台へ

浜風がなんだか温かい

それは、誰にもあるような

只の季節の変わり目の頃

今、大切なものを、この季節に凝固させておこう

(ボクが生れたのは、横浜の港が見える丘の近くだったらしい。戦争中だったのでどさくさ紛れだったらしい(笑) 今でも丘に登ると記憶の結晶が現れてくる。それは夢の中でも同じように、心の奥深くに刷り込まれているのだろう。)