河村シゲルの夢か現か日記

夢は自分自身で創る芸術作品、脚本・演出・セット・キャスティングなど全て1人で担当してます。「無意識の思考を意識に伝えようとしているのが夢」だと、あのフロイトが言っています。ボクは最近、夢を毎日見ています。だからもう一人の自分探しの旅のつもりで夢日記を書き続けることにしました。

やくざから電話で無理な注文が・・・

アマンドの前だから、六本木の交差点だろう。

信号を待っている所に、スマホに着信。

表示を見ると、なんだか家紋のような印が。

あれっ!もしかして…と電話に出ると、低音の妙なかすれ声の男である。

森 進一風のもっと荒々しい声だ。

用件を聞くと、あんたの番組でやっていた通販で売っている、ドスを買いたいというのである。

「ドスって?」

「ヤッパや」

ヤッパはやくざ渡世の言葉で刃物の事だが、そんな通販番組はやってない。

「あんた、人間違いじゃないの?」

「兄さんの番組や、調べはついとるけん」

どうやら、相手は本物のやくざらしい。

しかし、ボクには渡世人の友達も多いから、こんなことでは驚かない。

「ドスなんてなぁ・・・」

と言って、思い出した。

「爆笑どっとスタジオ」だ。

ボクがプロデューサーをしているテレビ朝日の番組で、とんねるずを使って通販番組のコントをやったことがある。

確かに、コントだから、やくざ向けにドスを売る内容だった。

このドス持ってりゃ男前!なんて売り口上で。

そのことを電話で説明すると、件の男が怒りだした。

これから、そっちへ行くと言う。

「おー。来るなら来いや、上等や」

ボクは威勢の良い言葉で返しながら、やくざが怖くてプロデューサーが出来るかい!

と、強気だが、内心は来ないでくれと願っていた。

「どう…しようか…」

と、つぶやいて夢が消えた。

(これは実話に近い夢だった。とんねるずが若い頃、コントでドスを売ったことがあり、その時、本当に事務所にやくざらしき男から電話があった。ちなみにドスは、やくざの言葉で刃物のこと。刃物で「おどす」の「どす」である。江戸時代のやくざは「長ドス」を腰に差していた。)