河村シゲルの夢か現か日記

夢は自分自身で創る芸術作品、脚本・演出・セット・キャスティングなど全て1人で担当してます。「無意識の思考を意識に伝えようとしているのが夢」だと、あのフロイトが言っています。ボクは最近、夢を毎日見ています。だからもう一人の自分探しの旅のつもりで夢日記を書き続けることにしました。

夏・終章・越中・風の盆は別離の祭り・・・

越中おわらの古風が染みついた家並み。

その軒下をすり抜けるようにして、胡弓の音がむせび泣いている。

男衆が唄う。

女衆が踊る、すげ傘に想いを隠すようにして。

過ぎゆく夏を追いかけるように、風の盆が街を進む。

それを物陰から、見つめる男と女・・・女と男・・・

それぞれ、影を重ねている。

彼らにとっての風の盆は、別離のプレリュード

女は悲しい時に瞳をとじる。

時雨がそっと、女の頬をつたう。

薄紅をひいた、小さな唇が何か呟いた。

それを胡弓に合わせた三線の甲高い音が、消してしまう。

忍びあう恋・風の盆。

風の盆が通り過ぎた街は、何事もなかったかのように秋の支度を始める。

気の早い、落ち葉時雨が窓をうつ。

越中のせっかちな秋風が招いた、風の盆・情話。

うつらうつらの中で、物語のプロットを考えていたが・・・

どうにも、面白く展開しそうもないので、即、ボツにした。

(なんだか急に涼しくなって、昨晩は寒いくらいだった。今週は東京でも花火の音や祭り囃しの音が聞こえてくる。もう、夏が終わる。今年は何もしなかったなぁ。

海育ちの夏男としては、納得できない秋の訪れではある。)