なにか、いつもと違う、この感覚・・・
浮遊感・・・
ボクには重力のストレスがない事に気がついた。
そうか、無重力ってストレスのないことなんだ。
こんな時は、旅に出よう・・・
あれ、もう旅に出ているようだ。
しかも、大海原を漂流中・・・
子供のころから、ボクはしばしば漂流を空想する。
小さなボートに揺られて、いつも無人島に辿り着く。
そして、島の中を探検する。
子供の頃は、動物がすぐ仲間になる。
狼少年「ケン」のようなのだ。
動物の仲間がいるから、食べるものにも苦労をしたことがない。
大人になると、動物の代わりに・・・
なぜだか美女に出会うことが多い。
無人島のはずだけれど、なぜだか美女がいる。
外国人が多いのだけれど、これもなぜだか言葉には苦労しない。
愛コンタクトでいいのだ。
そして、いつも子供が出来ちゃったらどうする・・・?
って、ところで目が覚めてしまうのだ。
しかし、この小島には女性が見当たらない。
なぜだか、ホッとしている。
余計なことを考えずに済む。
旅は、こうでなければいけない。
旅人は、何も計画せず、何処へたどり着こうとも思わないのがいい。
旅は、漂流がいい。
漂泊でも、草枕でもいい。
ボクは、何が大切なのか・・・
ボクは、何を守りたいのか・・・
それぞれの想いが、複雑にすれ違う人生を楽しめばいいじゃないか・・・
ボクの大好きなホワイトビーチの渚に、身を沈めると・・・
ムーンライトがキラキラと海面を照らし、夜光虫が一斉にダンスを始めた・・・
(無人島には、やはり誰も居ないほうがいい。女性が居ると心配事が起きるし、ストレスも生じる。やっと、無人島に漂流して美女に会わなくて済む域に達したのだ(笑)
暫くは、孤独を思い切り楽しむことにしよう)