武蔵野の雑木林を逍遥している・・・
今年の春の訪れは、まだ先だけれど、小さな緑の蕗の薹が顔を覗かせている。
そこに、大勢の人々が丸くなって話をしていた。
人生を考えるシンポジュームだそうだ。
子供から老人まで一緒だ。
テーマは、「あなたの人生で良かった時は?」
幼稚園児が言った。
「おっぱいを飲んでいた頃だよ」
小学生が言った。
「幼稚園の頃です」
中学生が言った。
「小学生の頃かな」
高校生が言った
「中学生の頃さ」
大学生が言った。
「高校生だよ」
社会人が言った。
「学生時代だな・・・」
結婚した夫婦が言った。
「自由な頃が・・・」
定年オヤジが言った。
「働いていた頃だね・・・」
結局、みんな自分の人生に気付くのが、ワンテンポ遅いんだ。
誰の人生も、今が一番楽しいってことさ。
ボクの人生、こんな先まで生きて来たけれど・・・
気が付いたら、ボクは悔やんだことがない。
横槍を撃たれたり、金に不自由したり、尊厳を傷つけられたりもした。
愛も恋も沢山失ったさ・・・
でも、いつだって悔やんだことはない。
その時、その刹那が、いつも一番だった。
人生ドラマだもの、喜劇も悲劇もあるさ・・・
誰もが、世界でたった一つのドラマの主人公・・・
奇想天外・支離滅裂・空前絶後・波乱万丈なほど、人生が豊かになる。
車座の人々が、一斉に立ち上がった。
想い思いの方向に走り出した。
きっと、すばらしい今を見つけたのだろう ♪♬♫
(昨日は、一日中小説を書いていたので、寝ても頭の中でストーリーを構成していたようだ。この夢は、何だかショートなミュージカルに出来そうだな♪♫♬)