河村シゲルの夢か現か日記

夢は自分自身で創る芸術作品、脚本・演出・セット・キャスティングなど全て1人で担当してます。「無意識の思考を意識に伝えようとしているのが夢」だと、あのフロイトが言っています。ボクは最近、夢を毎日見ています。だからもう一人の自分探しの旅のつもりで夢日記を書き続けることにしました。

夢の中でいつも、ボクを待っている女性……

都会の駅なのだけれど、少し歩いただけで静かな渓谷が現れる。

その谷間には、古い木の橋が架かっている。

川面には、やはりいつものようにシルバーグレーの鎧をまとった鯉が泳いでいる。

涼しい風に甘い香りが混じってボクを誘う。

また来てしまった。

もう、何度ここへ来たのだろう。

橋の向こう側に、あの矢がすりの浴衣の女性が・・・いた。

いつもここでボクを待っているひと。

櫛の美しくとおった長い黒髪

透き通った肌に可憐な紅

長いまつ毛が誘う憂いの瞳

右の頬には、雫の形のアザが一滴

ほほ笑んでいても、泣いているようなひと。

ボクは、彼女に近づき寄り添う

彼女もボクの左肩に身を預ける

二人で川面を見つめる

いつまでも

いつまでも

ボクの左手の指が、彼女の右手の小さな指を求める

彼女の指も又、ボクを求めているに違いない

随分長い間、空中で躊躇していた指が触れあった。

探しあてた

その瞬間、夢はいつものように覚めた。

(夢の中のデジャブー。もう何回このシーンに出会ったかなぁ。同じ情景、同じ

女性との設定、そして結末。もしかしたらフィナーレは夢ではなくリアルの中にあるのかも知れないな。よし、これからはあの渓谷を探す旅をしてみよう。)