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河村シゲルの夢か現か日記

夢は自分自身で創る芸術作品、脚本・演出・セット・キャスティングなど全て1人で担当してます。「無意識の思考を意識に伝えようとしているのが夢」だと、あのフロイトが言っています。ボクは最近、夢を毎日見ています。だからもう一人の自分探しの旅のつもりで夢日記を書き続けることにしました。

得体の知れない怪物に美しい人魚が…

コスタエメラルダ…

煌めくエメラルドの海…

おだやかな海面とは裏腹に…

海中では壮絶な死闘が…

美しい人魚がなにか巨大な怪物に下半身を呑みこまれている

彼女の長い髪が海中に乱れ

豊かな白い胸が恐ろしさに震えている

その怪物は大きなイソギンチャクの様でもあり…

海底から現れた海蛇の様でもある

どこかで見たな…そんな気がした

見るもおどろおどろしい地獄の光景だ

その時である

ポセイドンほどの逞しさはないが、ひとりの男が現れた

老人であった

彼は若々しく整った逞しい腕を天空に差し延ばした

堂々たる老人の立ち姿…

その無尽蔵のエナジーに海の水さえ消えてしまった

老人は閉じた眼を徐々に開いていく

鋭い切れ長の眼に光輝の瞳が現れ、静かに辺りにそそがれた

気合いと共に打ち下ろした腕に

破壊の憎しみと創造の喜びが絶叫している

「人間は生身だから、そうむざむざと石ころにはならぬ」

その声は悪魔か善神か…

見分け難いほどの逸脱した狂気

仮死から醒めた美しい人魚は、自由な歓喜のなかにある

自分の命を自分の掌の中に収め

エメラルドブルーの深淵に消えて行った

(寝る前に近代文学 百年の顔という雑誌を見ていた。この光景は目覚めてすぐ分かった。谷崎潤一郎の「人間の嘆き 魔術師」の初版の口絵だ。

地獄絵のような恐ろしい口絵だった。寝る前に見るものじゃなかったかな(笑))