河村シゲルの夢か現か日記

夢は自分自身で創る芸術作品、脚本・演出・セット・キャスティングなど全て1人で担当してます。「無意識の思考を意識に伝えようとしているのが夢」だと、あのフロイトが言っています。ボクは最近、夢を毎日見ています。だからもう一人の自分探しの旅のつもりで夢日記を書き続けることにしました。

熱き愛の記憶

身体に刻み込まれるエロスの感触
消しがたい記憶としてのエロスの薫り
エロスは言葉のイメージで伝承される
北の蛍の阿久 悠
みだれ髪の与謝野晶子
三十六歌仙の和泉式部
時代は巡り巡っても
エロスの魂は風のように伝わる
恋人が去っても身に染み込んだ熱き血潮
愛した人はすでに独りの身体ではない
愛する人が入り込み習慣さえ刻み込まれている
時代を越えた作家たちの魂の呟きが聞こえる
例えば北の蛍の阿久 悠は
もしも私が死んだなら
胸の乳房を突き破り
赤い蛍が翔ぶでしょうと歌う
例えばみだれ髪の与謝野晶子は
柔肌の 熱き血潮に 触れもみで
悲しからずや 道を説く君と謳う
例えば平安歌人の和泉式部は
もの想えば 沢の蛍も わが身より
あくがれいづる 魂かとぞ見ると語る
私の身体のみが、あなたの記憶をとどめた
形見です
翔んでいる蛍は私の身体からふらふらと抜け出した熱い魂と叫んでいる
染み込んだ身体の奥の鮮烈な愛の記憶
それがエロスと知る
春の夜更けの浅き夢の間に間に

(なま暖かな春の宵。春宵一刻値千金
確かにボクの胸にも様々な想いが去来して眠るのが惜しいひとときだった。さて、今宵も楽しみだ。)