ここは大川端・・・?
彼方には言問橋の遠景が・・・。
川面の近い岸辺に材木屋・・・
柳の木の下に独りのあすびめ(遊女)が・・・。
髪は崩しの島田、唇に真っ赤な紅を引いている。
左脇に素巻きの茣蓙。
右手には、笹の小枝。
そこで、ボクは気付く。
ここは?
突然、遊女が踊りだす。踊り狂う。
客席の男たちが、タンバリンを叩いて囃したてる。
ここはストリップ劇場か?
そんな訳はないぞ。
ボクは今まで、大川端の夜風に身体を愛撫されていたのだから・・・。
今、目の前で笹の葉をサラサラと打ちならし、踊っているのは・・・?
えっ!
アメノウズメノミコト?
「胸乳をなんとか、ホトになんとか・・・」
そうだそうだ・・・なんだっけ、なんだっけ・・・
ほら、天の岩戸の前で・・・
なんだっけ?なんだっけ?
いっきに目が覚めてしまった。
(目が覚めて、すぐに夢のメモを取り、再び寝た。実は昨日、神社本庁の伝統文化セミナーで加藤健司さんの「神事における藝能」の講義を拝聴した。その中で古事記にある「胸乳を搔き出で、裳紐を番登(ホト)に押し垂れき」と言うセクシーな表現が頭にこびりついていたのかも・・・(笑))