ここは、ボクが講師を務めている国際理容美容専門学校の教室だ。
学生たちに、ボクが「想像工学」の授業をしている。
これはボクが創ったカリキュラムで、想像力を高める訓練なのだ。
卒業を控えた学生たちが、みんな大人しく座っている。
喋り出したら止まらないボクが、講義している。
「君たちも、卒業したら酒を飲める大人になる。この酒って奴は、世界中の大人たちに共通なのだけれど、みんな自分の故郷の酒を自慢するんだね。」
「それは国ではなく、自分が生れ育った村や町単位なんだ。」
「ワイン、ウイスキー、ウオッカ、パイチュウ、マッコリ、そして日本酒、焼酎・・・」
「みんな自分の故郷の酒を自慢する。これは実は、酒だけではない故郷自慢・・・」
「みんな自分の生れた処を自慢したいんだな」
「だから、酒だけではなく、その土地の食い物も自慢する。」
「美味い食い物の風景や作る人間性・・・つまり風土を自慢しているのだ」
「その風土で育まれた酒や食い物・・・ふーど・・・酒や食い物を英語でもFOODと言うじゃないか・・・・・・・・・・・」
(夢の中で、このつまらないオチに向かって、言葉を重ねている自分を現の自分がいて、恥ずかしくて目が覚めちゃった。往年のコント作家の力量なんて、こんなものさ(笑)(笑)(笑))