河村シゲルの夢か現か日記

夢は自分自身で創る芸術作品、脚本・演出・セット・キャスティングなど全て1人で担当してます。「無意識の思考を意識に伝えようとしているのが夢」だと、あのフロイトが言っています。ボクは最近、夢を毎日見ています。だからもう一人の自分探しの旅のつもりで夢日記を書き続けることにしました。

風の公衆電話ボックス・・・今日も誰かが・・・

風の吹きすさぶ停車場には、沢山の紙が舞い散っている。

どの紙にも、びっしりと文字が・・・

手紙なのだ。

誰が誰に出したものなのか、誰も知らない。

それが錆びついた線路の上に、雪のように落ちて積もっている。。

告げたいことがあったのだろう。

教えたいことがあったのだろう。

知らせたいこともあったのだろう。

心を纏った紙が、大空から絶えず舞い降りてくる。

北国の吹雪の夜のように・・・。

静かな停車場の片隅にある、公衆電話ボックス。

毎日、たったひとり誰かが訪れると言う。

昨日もひとり

明日もひとり

今日も・・・今もひとり・・・

その少女は、電話ボックスにそっと入り、躊躇いながら黒い受話器を取る。

そして、一生懸命作った笑顔で、何かを伝えている。

自分は元気で、友達もいて、楽しく遊んで、寂しくないからね・・・

みんな親切で、良くしてくれるし・・・

でも・・・

でも、早くそこへ行きたいな・・・

・・・・・・・・

最後に少女の口元が、5回動いた。

お・か・あ・さ・ん・・・・・

その風の吹きすさぶ、公衆電話ボックスには電話線がない。

(久しぶりにストーリーのある夢だった。あの停車場は何処だったんだろう。青森の十和田電鉄の停車場かなぁ。今、お盆だし、下北半島の恐山あたりのイメージがあったのかも知れない)