河村シゲルの夢か現か日記

夢は自分自身で創る芸術作品、脚本・演出・セット・キャスティングなど全て1人で担当してます。「無意識の思考を意識に伝えようとしているのが夢」だと、あのフロイトが言っています。ボクは最近、夢を毎日見ています。だからもう一人の自分探しの旅のつもりで夢日記を書き続けることにしました。

ボクに野獣の微笑が宿った瞬間・・・

大地が、永遠に立ちつくしているかのようだ。

なにものも寄せつけない、木々の屹立。

風に抗う、名もなき草花たち。

ここは何処だろう・・・

前から知っていたような、初めて来たような不思議な空間。

太い蔦がからまる林の中に、少年と少女が・・・

少女は、これから一年の間、隔離された薄暗い小屋にこもる。

自分を見つめ、自己とのみ向き合う。

少年は、けばけばしいバラ色の毒を飲み、苦しみ、のたうち回る。

自分と死との対話の中で、生きる意味を探すのだ。

これが、大人になる為の通過儀礼。

少女と少年は、うらやましくなるほどの孤独の中で、生きる意味を見つける。

ボクもそうやって、大人になったのだ。

あの毒を呑みこむ時の、一瞬のためらい・・・

精神の集中の刹那に、何かが変わった・・・

自ら破滅を覚悟した勇気を、握りしめた指先に感じた。

富と名声に背を向けて、ひたすら破滅への坂道を駆け降りた。

その時、ボクに野獣の微笑が宿った。

そして、ボクは大人になった。

「どんな人間も、100年の内には、ひとり残らず灰になる。

あまり大きな顔はなさりますな・・・ハッ・ハッ・ハ・ハ・ハ・・・」

なんと、自分の笑い声で眼が覚めたのだった。ハッ・ハッ・ハッ(笑)

(今朝の夢を思い出しながら、ボクは深層で何を想っていたのかなぁと考えている。

本人も良く分からない。ボクは誰? あそこは何処? このミステリーツアーのような夢の世界が最高だな。寝るのが一番の贅沢な楽しみだ。)