今、突然、愛撫と言う言葉にこだわっている。
ボクは愛撫をしたことがあるだろうか・・・
ボクは愛撫をされたことがあるだろうか・・・
分からない。
愛撫ってなんだ?
言葉は前から知っているけれど、実際どんなことが愛撫なのだろう。
もしかしたら、愛撫は人によって方法論が違うのかも知れない。
そう思うと、他人の愛撫をいろいろ見てみたいものだ。
人間の性格や性質はみな、違うのだから愛撫だって違うはずだ。
愛撫の様々なやり方の本などあるのだろうか?
ボクは見たことがないぞ。
では、他の人々はどうやって愛撫を覚えたのだろう?
考えれば考えるほど、愛撫は神秘的なものだ。
待てよ・・・
愛撫は人間だけのものではないぞ。
色々な動物だって、愛撫しているじゃないか・・・
小鳥だって・・・
馬だって・・・
猿だって・・・
魚だって・・・
トンボだって・・・
そうか、愛撫は愛するものなら恋人だって親子だっていいんだ。
ちょっと、待て・・・
では、一般的なエロティックな愛撫とそうでない愛撫の違いはなんだ?
そんなこと辞書に書いてない。
学校の先生も教えてくれなかったぞ。
愛し合う人間の心理活動の根本はエロスだ。
心で築く幻想の世界なのだ。
その聖なる男女の営みを、愛撫と言う広義の言葉で括って良いわけがない。
そこで、ボクは提案する。
相手を愛おしく思う営みは、愛撫。
めくるめくようなエロスの営みは、恋撫でどうだろう?
恋撫・・・なかなかいいじゃないか。
でも、何をどうしたらいいのだろうか・・・
夢の中で目を閉じて考えたら、起きちゃったよ(笑)
(久しぶりに爽やかな秋の日の夜明け・・・実に爽やかではない言葉に囲まれて目が覚めた。夢の中のシチュエーションは高知の室戸岬の海で、ボクはカツオ船に乗っていた。魚を釣らずにこんなことを考えているボクなのだった。)