六本木4丁目辺り・・・
黒崎ビルの斜め前に、あたらしいビルが出来た。
ボクはその7階にショップを出した。
世界中のお茶を売るつもりだ。
全面がガラス張りで、そこにポスターカードなどをお洒落にピンナップしてある。
となりは美容室らしいが、まだ経営者には会っていない。
一階のフロアーは、知り合いがフラワーショップをやっている。
知り合いなのだが、誰だか顔を見ても思い出せない。
ボクが、ショップの女の子と雑談していると、突然、近藤君が飛び込んできた。
見ると、素っ裸ではないか!
しかし、彼は動じることなく、普段の真面目キャラなのだ。
女の子も、特段変わらずに対応している。
ボクは、訳が分からず歩道へ出た。
雨が降って来た。
六本木交差点方面は車がいなくなった。
道路にずんずん水が貯まる。
そうか、右へ行けば溜池の交差点だから、水が溜まり易いんだなぁと納得。
その時である。
素っ裸の近藤君が、道路に飛び込んだ。
道路は、いつの間にかプールのような深さになっている。
すると、通行人たちが次々に裸になって飛び込んだ。
若者も、おばさんも、黒人も、金髪美女も、子供さえも・・・
デュディ・モローが描く「おんなの花」のモデルたちも、勿論ヌードで飛び込んだ。
ボクは、雨の降るなかで、傘を差して躊躇している・・・
いや、例え世界中が裸になっても、ボクはならないと決めた。
水の中に、でかい蛙が泳いでいる。
ぼくは、生れて初めて完全に自分の意思だけで、はっきりと一歩前に進んでいる自分を感じた。
雨はまだ、冷たく降り続いている。
ヌーディストたちの嬌声が、遠ざかっていく・・・
寒い・・・
布団から飛び出していたのだ。
(人々が自分自身を見失いながら生きている現代・・・まったく受け入れられないものも、なんかの弾みで受け入れてしまうことがある。川内原発再稼働などがそうかも知れないな・・・と、寝る前に考えていたらこの夢になった。確かにあるある・・)