想いが沈んだ海に向かいて
先に逝きし君に語る
山勢の風吹く砂山に登り
還ることなき日々を偲ぶ
海よ
大海原よ
君の墓標よ
群青の水面は何も応えず
彼方に湧き立つ青雲
向かい来るうねりは八重の波々
かの日、くわえ煙草でコンガ叩く君の笑顔
山勢の風よ 砂山よ
浜木綿にしばしの草枕を結び
君の名をつぶやく
(某年某夏某日 灼熱の日に友を葬る。眠れぬ夜半にふと想い出す君の満面の笑顔。
楽しい日ばかりが浮かぶ。良く遊んだ。悪さもたまにはした。君に会えて良かった。ありがとう。朋友 マリオ。)