河村シゲルの夢か現か日記

夢は自分自身で創る芸術作品、脚本・演出・セット・キャスティングなど全て1人で担当してます。「無意識の思考を意識に伝えようとしているのが夢」だと、あのフロイトが言っています。ボクは最近、夢を毎日見ています。だからもう一人の自分探しの旅のつもりで夢日記を書き続けることにしました。

西欧のアート作品を文化だとは思わない…

なんだか隠微な香りのする部屋に入る

ピアノに抱かれた女がいた

それは抱かれていると言うより奪われている

ピアノが彼女を愛撫しているのだ

愛をぶちまけている

いつかどこかで見た光景…

記憶のアーカイブスが高速で廻る

そうか、アンドレ・マッソンだ

シュールな画家マッソンの「ピアノと女」だ

これは男の幻想…

エロスを燃え上がらせた女は夢中でピアノに向かう

男はいつしかピアノと化し

女を抱きしめている

恍惚の旋律の真っ赤なストリーム

マッソンンは自分の持つエロスを幻想の世界へ羽ばたかせる

自由奔放に…

ボクは彼の幻想の世界を空想して自分の幻想世界へ持ち込む

そんな想いで部屋の中を見回すと…

すでにピアノも女もそこにはなかった。

ボクはなんだかほっとしている

近頃、ボクはシュールな西欧のアートに影響され過ぎている

自分自身に感じる違和感…

シュールなアートは、日本人には馴染まないのではないか…

とさえ、想い始めている

日本人の芸術的感性は違うぞ

何が違うのだ

どう違うのだ

真剣に考えていたら目が覚めた

(シュールな芸術作品に目を奪われることはあるが、ボクの中でなぜかしっくりこない

感覚がある。近頃、そんなことをよく考えているので夢にまで出てきちゃったのだ。

ボクは西欧のアートは文明だとは思うけど、決して文化だとは思わない。)