ボクは今、一冊の本を手にしている
息を大きく吸いこんで、高い崖をよじ登る
そんな気持ちでページをめくる
これは、ボクだけの人生が書いてある本なのだ
自叙伝だけれど、ボクが生れた時にすでに
この本も出版されている
ボクの、ボクだけの歴史書
歴史のひとこまは、それが起きる前にすでに決定されている
つまりはこうだ
今、ボクはボクの歴史を読んでいる
このページは自分の歴史書を読んでいることが書いてある
それは読んで分かるのだが、その先の展開は分からない
ボクの人生の本なのに、ボクには先が分からない
まだ、読んでいないからだ
でも、ボクの一冊の本は出来上がっている
ボクの生涯がすべて書いてあるのだ
ボクの前に、ボクの未来はすでに存在している
これを宿命論と片付ける哲学者もいるだろう
この世には、自分を縛る自分以上の存在があることを
現代人は知ってしまった
少なくてもルネサンス以降は・・・
こんな観念論を堕落と言う
どうせ堕落するなら自堕落がいいな
(夢のつぶやきを記憶のまま書いて見たが、なんじゃこりゃだね。実はもっとかっこいいエバンゲリオンのシンジになって使徒をぶちのめす夢を見たのだが、今朝は二度寝しちゃってストーリーを忘れてしまった。それでこんなに理屈っぽいやつになった(笑))