寒月、一条の淡い光を浴びて
肌もあらわに薄衣をまとい
片ひざをついたしどけない姿
優しい眼差しには高い精神性すら感じる
それは縄文の少女の土偶
数千年の時を経ても尚
永遠の魂の気風がボクを圧倒する
ボクは一瞬で恋に落ちた
縄文の少女に
最高の一瞬を美しい永遠に
しかし、とボクは冷静になる
恋に落ちた先には何があるのか
フォーリンラブはロマンチックだけど
恋に落ちた先は大抵が修羅場
映画でも小説でも、恋に落ちた先は修羅場
ボクは修羅場が嫌いではない
クリエーターの現場にはいつも
最高の一瞬の修羅場がある
ボクはこの仕事の一瞬が大好きだ
あの一瞬の緊張感
強風下で片足立で平衡をとる集中力
修羅場を乗り越えた時にこそ
クリエーターの達成感がある
しかし、他人の修羅場を見るのも好きだ
多分、誰でもそうだろう
人間なんて、いつも他人の不幸は面白い
暗黙に不幸を願っている
修羅に入るってのは、捨てたもんじゃない
修羅場はくぐらず、楽しもうよ
(しかし、あの不倫代議士宮崎くんも、日本中の人々を楽しませてくれたね。本人は生きた心地がしなかったろうけど、国民は楽しめた。いやーご苦労様でした(笑))